カーシェアリングの選び方

学生プランが設定されているカーシェアリングサービスとメリット一覧

学生におすすめのカーシェアリングはコレ!学生プランを全比較

「若者のクルマ離れ」が叫ばれていますが、価値観・趣味が多様化し、若者にとっての車は、持っているだけでカッコいいという「ステータス」ではなく、単なる「移動するための手段」という認識へと変わっていった背景があります。

そんな「車にお金をかけたくはないが、移動手段として手軽に利用したい」という現代の若者のニーズに応えるべく、カーシェアリング各社は、学生を優遇するプランを打ち出しています。

他にも、各社がこうした施策を打ち出している理由としては、社会人になってもカーシェアリングを引き続き利用してもらいたい、車を持つことに興味を持ち、車の利用者人口減少を食い止めたい(=各社の持っているコインパーキングを利用してもらう)というねらいがあります。

学生プランに加入することで発生するデメリットはゼロに等しいので、運転免許証を持っている学生は、登録しておいて損はありません。

本記事では、各社の学生プランにフォーカスしながら、どのような料金形態で、どのような特徴があるのか、それぞれまとめて比較していきます。

学生プランでカーシェアリングに登録するには

学生プラン登録に必要な書類

カーシェアリングの学生プラン入会に必要な書類

基本的には、運転免許証、本人名義のクレジットカード、学生証があれば登録できます。20歳未満の方は、親権者の同意書も必要です。手続きはPC、スマートフォン上から可能で、運転免許証や学生証、親権者の同意書は写真を撮影してアップロードすればOKです。

カーシェアリングの登録にはクレジットカードが必須で、デビットカードやプリペイドカードには対応していません。また、本人名義のクレジットカードでないと受け付けてくれないので、ご両親や他人のクレジットカードで登録することはできません。

学生の場合は、料金の未払いなどでブラックリストに載っていない限り、上級カードを除くほとんどのクレジットカードの審査が通るようになっているので、この機会に登録してみるのも良いでしょう。20歳未満は、クレジットカードの契約にも親権者の同意が必要です。なお、本人名義の家族カードでも登録はできるので、もし家族カードを持っていたら、ご両親に相談してからそのカードで登録すると良いでしょう。

どうしてもクレジットカードを持てない方で、ドコモを契約している方は、dカーシェアに登録するのも手です。こちらは学生プランがありませんが、月会費が無料で利用できます。

学生プランに登録して今すぐ利用したい方

タイムズカーシェアとカレコは、入会後すぐに利用することが可能です。タイムズカーシェアは、利用にIC会員証が必要ですが、近隣にタイムズレンタカーの店舗があれば即日でカード発行が可能です。学生プランの場合は、無人発行機での登録に対応していないのでご注意ください。

カレコは当日15時までに登録すれば、すぐに利用ができます。カードを発行しなくても、携帯電話などからアクセスできるサイト上から施錠・解錠ができるので、お店に行く手間がありません。お手持ちの交通系ICや、おサイフケータイをIC会員証として登録することもできます。

学生におすすめのカーシェアリング各社の特徴を紹介

タイムズカーシェア

会員 965,924人(1位)
ステーション 10,459ヶ所(1位)
車両 20,985台(1位)
月会費 1,030円
利用料金 15分206円~
入会特典 月額基本料2ヶ月無料

利用可能ステーションはダントツ!長時間利用は少し割高だが、レンタカー利用も優遇

タイムズカーシェアは、日本最大手のカーシェアリングサービスです。47都道府県すべてでサービスを提供しており、地方部でも県庁所在地などの主要部には必ずステーション(貸出場所)が設置されています。地方の大学に進学した方や、ゼミ・サークルの合宿先でも利用しやすいため、学生にとっては最も利用しやすいカーシェアリングサービスと言えます。

料金設定がシンプルであるのも大きな特徴です。15分206円の「ベーシッククラス」、15分412円の「プレミアムクラス」と車両ごとに料金プランが分けられています。

ベーシッククラスは、軽自動車からトヨタ プリウスなどのハイブリッド車、さらには荷物を運ぶのに最適な日産キャラバンも含まれます。Audi、MINIなどの外国車や、マツダ CX-5、トヨタ ヴォクシーのような大きめの車など、とても学生では乗れないような車もプレミアムクラスであれば乗ることができます。

6時間以上のパック料金も、車種ごとに異なる料金が設定されていることがほとんどですが、タイムズカーシェアのパック料金は、車種クラス関係なく均一料金になるため、ショート(15分単位の短時間)利用はベーシッククラス、パックの長時間利用はプレミアムクラスを借りるという方も多くいます。

学生がタイムズカーシェアに登録する注意点

タイムズカーシェアTOYOTA CH-R(タイムズ所沢ステーション)

残念なポイントとしては、タイムズカーシェアの長時間の利用料金が他社と比べてやや割高に設定されている点です。6時間までの利用は他社と同じぐらいの水準ですが、12時間になると6,690円になり、オリックスカーシェア(スタンダード)の4,500円、カレコ(コンパクトクラス)の5,300円と比べて大きく離れています。安さを重視し、近所にタイムズカーシェア以外のステーションがある場合、無理して登録する必要はないでしょう。

前述の通り、外国車やファミリーカー利用の場合は、他社より安く利用できる場合があります。

ただ、学生プランでもタイムズレンタカーの上級会員が付帯するため、最大25%オフでレンタカーを利用でき、出発日前夜(17時以降)は追加料金無しで借りられます。タイムズレンタカー、タイムズ駐車場を利用する際に貯まるポイントも3倍になるので、登録だけして駐車場利用でポイントを貯めるのも良いと思います。

オリックスカーシェア

長時間の利用料金は最安! 有効期間は5年間と最長

オリックスカーシェアは、業界第2位のカーシェアリングサービスです。2位と言えば聞こえがいいですが、実際は第1位のタイムズカーシェアとは大きく差が開いています。利用できる場所も限られており、現在は21都府県でサービスを提供しています。都市部以外での旅先での利用は少し難しいかもしれませんが、利用料金は比較的安く設定されているため、近所にステーションがあったら加入しておくことをオススメします。

学生プランの大きな特徴としては、5年間の有効期限が設定されている点です。他社は4年間まで学生プランを利用することができますが、オリックスカーシェアは、さらにもう1年長く利用できます。さらにこの学生プランは、卒業後も会員資格が有効なので、たとえば大学4年の卒業間近のときに登録してしまえば、社会人になってからも最大5年間は月会費無料で利用することができます。

学生がオリックスカーシェアに登録する注意点

東村山東口にあるオリックスカーシェアのプリウスの写真

免許を取り立ての学生にとってかなり痛手なのが、オプションの補償がなく、事故時など車両が使えなくなった場合に発生するNOC(休業補償、ノンオペレーションチャージ)を必ず支払わなければいけない点です。

他の2社は、約300円/1利用のオプションの補償に加入することでNOCの支払いが免除されますが、事故などの際は必ず2~5万円を支払わなければいけません。

カレコ

多種多様な車種を安価に借りられる!ただし免許取得後1年未満は利用不可

カレコは業界第3位のカーシェアリングサービスです。第3位ではありますが、実際は利用者が少ないだけで、オリックスカーシェアとほぼ同じぐらいのステーション数、車両数です。

車種による料金が細分化されており、軽自動車からベンツレクサスといった高級車、さらにはキャンピングカーなど幅広い車種を借りることができます。タイムズカーシェアにも外国車は用意されていますが、MINIとAudi A1しか設定されていないため、「試しに外国車に乗ってみたい!」という方にもオススメです。

最低利用時間は30分と、他社の15分よりは少し長めに設定されていますが、コンパクトクラスであれば、10分130円から借りることができるので、車種にそれほどこだわりがなければ他社よりも安く借りることができます。また、6時間以内の利用であれば距離料金が一切発生しないのも大きなポイントです。料金が安く設定されている夜間プランでも、6時間以内では距離料金が発生しないのは、カレコだけです。ただし、延長などで6時間を超過した途端、それまでの分の距離料金も含めて請求されてしまうので、気をつけてください。

学生がカレコに登録する注意点

新宿サブナード駐車場内のカレコのステーション(トヨタ ランドクルーザーとマツダ ロードスター)

残念なポイントとしては、免許取得後1年未満は登録できない点です。2018年4月1日の規約改定により、免許を取り立ての人は登録ができなくなってしまいました。在学中に免許を取った方は、タイムズカーシェア、もしくはオリックスカーシェアを利用しましょう。

カレコには初心者マークが全車両に標準装備されていますが、あくまで運転が得意ではない人向けの装備です。

カーシェアリングは学生の味方!

メリット デメリット
タイムズカーシェア
  • ステーション数、会員数、車両数いずれもNo.1
  • 料金が3社の中で最も高い
オリックスカーシェア
  • 長時間利用が安い
  • 学生プランを5年間維持できる
  • オプション補償がない
  • ステーション数、車両数が少ない
カレコ
  • 短時間利用が安い
  • 車種が豊富
  • 免許取得後1年未満は登録できない
  • ステーション数、車両数が少ない

これら3つサービスを学生プランの視点からまとめてみました。月会費が無料なので、3つとも契約しても問題ないと思いますが、利用用途に応じて使い分けたいところです。

タイムズカーシェアは、ダントツでステーション数・車両数が多く、全国各地のいたるところで見かけるため、生活圏での利用だけではなく、旅先での利用にも向いています。数日間の利用の際は、タイムズレンタカーを特別価格で利用することができるので、旅行先で利用したいときは、タイムズカーシェアを利用するのが良いでしょう。

オリックスカーシェアは、長時間利用が安いため、日帰りで行ける場所に遠出する際にオススメです。ステーションがタイムズカーシェアに比べて少ないのがネックですが、近所や生活圏にステーションがあったらぜひ登録しましょう。

カレコは、短時間の利用が安いだけではなく、軽自動車から高級車、さらにはキャンピングカーまで、幅広い車種の貸出を行っています。車に興味があって、色々な車に乗ってみたい方には一番オススメできるカーシェアです。高級車などの車種は都心部にしかないため、利用できる人は限定されてしまいますが、レンタカーで高級車を借りるよりも断然安いので、電車で移動して借りてみるのもありでしょう。

学生という特権を最大限に活かして、カーシェアリングライフを満喫しましょう。

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