降雪地帯をカーシェアリングで走行!スタッドレスは必須、運転には要注意

豪雪地帯の車道(青森)

降雪地帯を車で運転する際は、雪道に対応したスタッドレスタイヤを装備する必要があります。私自身、日本でも有数の降雪地帯(青森県青森市)に十数年住んでいましたが、スタッドレスタイヤですらスリップしてしまうことが多々ありました。

レンタカーの場合は、非降雪地帯からの利用でも事前に連絡をしておけば、スタッドレスタイヤ装備車を手配してくれる場合が多いですが、カーシェアリングの場合、降雪地帯ではスタッドレスが装備されていても、滅多に雪が降らない地域では装備されていない可能性があります。特に東京・大阪など年に数回しか雪が降らない都市圏においては、スタッドレスタイヤ装備車両がかなり少ない現状です。

カーシェアリング各社が安全を第一優先し、冬季のみ全ての車両で一斉にスタッドレスタイヤに履き替えるのが「理想」ではありますが、万を超えるステーション全て人力で対応するのは現実的ではありません。

スタッドレスタイヤの必要性

雪道や凍結した道路を夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で走ると大変危険な上に、道路交通法違反で罰せられる可能性があります。

万が一、夏タイヤのまま雪道でスリップし事故を起こした場合は、カーシェアリングの保険の各種補償が適用されない可能性もあります。
それ以前に、スリップ事故によって自分自身だけではなく他者に怪我を負わせたり死亡させてしまうことも十分考えられるため、冬道を夏タイヤで走行するのは絶対にやめてください。

チェーンの利用も雪道での走行には有効ですが、乗り心地は落ちるため最初からスタッドレス車を借りたほうが無難です。

スタッドレスタイヤが装備されているカーシェアリング

基本的に、雪が頻繁に降る地域では、スタッドレスタイヤに変更されていますが、それぞれのサービスでスタッドレスタイヤ装備車両が用意されているエリアが異なります。非降雪地帯の一部でも、スタッドレスタイヤ装備車両がわずかに用意されている場合があります。

タイムズカープラス

タイムズカープラスのスタッドレスタイヤ冬季装備エリア(2017年)

タイムズカープラスは、全国でサービスが提供されているため、冬期間は多くの降雪地帯でスタッドレスタイヤが装備されています。東京でも奥多摩などの一部地域ではスタッドレスタイヤに変更されます。

ここで注意したいのは、降雪地帯の岐阜県と非降雪地帯の愛知県のように、降雪地帯の隣県がスタッドレスタイヤに対応していない場合です。スタッドレスタイヤが装備されているエリアに入ってから車両を利用することをオススメします。

タイムズカープラスの30台限定スタッドレスタイヤ装着キャンペーン

出典:タイムズカープラス

また、東京都内でも一部の車両に限り、スタッドレスタイヤが装備されることもあるようで、2017年は都内23区内を中心に30台限定で貸出するキャンペーンも行われていました。2018年度も行われる可能性があります。

それでも、都内のほとんどの車両は夏タイヤのままであるため、雪道を走行するのには危険です。

タイムズカープラスでは、東京などの非降雪地帯から降雪地帯への移動をしたい方に、タイムズカーレンタルを利用することも推奨しています。タイムズカープラス会員の方は、最大25%オフでタイムズカーレンタルを利用でき、かつ長期間の利用ではカーシェアリングの利用よりも安くなる場合もあります。

オリックスカーシェア

オリックスカーシェアのよくある質問内にあるスタッドレスタイヤに関する記述

出典:オリックスカーシェア

オリックスカーシェアは、愛知、岐阜、京都の一部車両しか対応しておらず、2017年はわずか13台しか装備されていませんでした。

北東北などでもサービスインしたため、今年度はもう少しスタッドレス車が増えると考えられますが、オリックスカーシェアで降雪地帯に遠出することは諦めたほうが良いでしょう。

カレコ

カレコの冬用タイヤの装着に関するニュースの見出し(2017年)

出典:カレコ

カレコは、年によって提供される車両・ステーションが異なり、2017年は、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪の42台がスタッドレス装備になっていました。

降雪地帯でサービスを提供していませんが、首都圏などの非降雪地帯で提供している台数ではカレコが一番多いです。

最新の「お知らせ」でスタッドレスタイヤ装備車がアナウンスされるので、冬季間になったらお知らせを確認し、最寄りのスタッドレス装備車がどこにあるのか確認してみてください。

雪道を車で走行する際の心得

筆者が雪国で運転していた経験を元に、冬道を走る上で気をつけるべき点をいくつか紹介します。

ブレーキは早めに、法定速度以下で走行

スタッドレスタイヤでも夏タイヤと同じ感覚で運転すると大変危険なので、ブレーキはいつもより早めに踏み、法定速度かそれ以下で走行し、安全運転に努めましょう。

余裕を持ってポンピングブレーキで徐々に減速することを心がけると、スリップせずに済みます。

スリップ時はブレーキをひたすら踏む(ABS搭載の場合)

スリップ時は小刻みにブレーキを踏むと良いと言われていますが、それはABS非搭載車に限った話で、最近のABS(Anti-lock Brake System)が搭載されている車では、ブレーキを強く踏むことが推奨されています。ABSとは、タイヤの回転が止まることを防ぎ、方向を安定させるように車側が自動制御するシステムです。

ABSが働いている際は「ガガガッ」という不穏な音がしますが、それでも強く踏むことで車両が予期せぬ方向に進むことを防げます。

悪天候時の高速道路の運転は控える

高速道路では、速度が速くなるためスリップなどのリスクが高くなります。危険な路面状態になると通行止めや速度規制がかかりますが、路面状態に問題がなくても吹雪などの悪天候に見舞われる可能性があります。吹雪になると視界が悪くなり、運転もしづらくなるため、雪道の運転に慣れていない方は悪天候時の運転を避けた方が良いでしょう。

また、100km/h区間であっても80km/h以上はなるべく出さずに、車線変更もゆっくりやることで、スリップや事故に巻き込まれるリスクが軽減されます。

4WD車は雪道に有効

カーシェアリングでは4WDの設定が少ないため、4WDかつスタッドレス車はほとんどありません。もし借りることができるのであれば、4WDを選ぶことをオススメします。

雪が多く積もる場所でFF車を利用すると、タイヤがハマってしまったり、上り坂の発進で上手く進まないなど、思うように進まないことが時々あります。4WDであれば、それらのトラブルが軽減され快適に雪道を走行することができるため、雪道にあまり慣れていない方は、4WD仕様の車を利用することをオススメします。

まとめ:雪道でのスタッドレスは必須。装備車両もしくはレンタカーを!

青森の雪山
  • 非降雪地帯にあるカーシェアリング車両の多くはスタッドレス未装着
  • 降雪地帯ではスタッドレスだが、提供エリア自体が多くない
  • 降雪地帯へのドライブはスタッドレスが用意されたレンタカーの利用を推奨している
  • 非降雪地帯でのスタッドレス車の提供数はカレコがもっとも多い
  • 夏タイヤのまま冬道を走行すると法律で罰せられ、各種補償も非適用になる可能性がある
  • 雪道の運転は慎重に、安全運転が基本

何度も言いますが、雪道や路面が凍結している場所では、必ずスタッドレスタイヤを装着した車を利用してください。カーシェアリングの場合、非降雪地帯から利用する際は選択肢が大幅に狭まってしまいますが、タイムズカープラスもレンタカーの利用を推奨しており、リクエストすればスタッドレス車が用意されます。提携レンタカーの割引サービスなどあるので、利用しているカーシェアリングサービスのレンタカー利用特典などを確認してみてください。

降雪地帯ではスタッドレスタイヤが装備されているため、旅先で借りる際は心配する必要がありませんが、車両詳細に「スタッドレス車」と記述がされているかどうか、念のためご確認ください。

雪道の運転は、早めのブレーキ、法定速度を遵守など安全運転に努めれば、雪道に慣れていない方でも問題なく走行できます。万が一スリップした際も、車両のABSを利用するなど、適切に対応すれば事故を防げます。