クルマと遊び

青い森鉄道の車両

青森県内の移動方法~新幹線&電車/レンタカー&カーシェアの併用がオススメ!

青森県内は車社会で、公共交通機関があまり発達していません。青森をフルで満喫するにはレンタカーなどを借りて車で移動するのがベストです。しかし、場所によっては電車や新幹線などの移動手段も活用することで、車での移動よりも効率的に移動することができます。もちろん、運転免許を持っていない方も、1~2泊程度であれば、車以外の移動手段を上手いこと利用して青森を満喫できるはずです。

青森県内におけるそれぞれの移動手段の特徴、それらの移動手段がどのような方に向いているかをまとめていきます。

レンタカー:青森を満喫するなら最もおすすめ

青森駅前のオリックスレンタカー

メリット
  • 自由に移動ができる
  • 長時間であればカーシェアよりも安い
デメリット
  • 運転免許が必要
  • 連泊の場合はホテルの駐車場代が発生することも
  • お酒が飲めない
  • 場所によっては電車・新幹線での移動の方が速い
料金 タイムズカーレンタルの場合(ガソリン代実費)

  • コンパクトクラス(C-1)
    24時間 6,048円(会員価格)
  • ミニバン(W-1)
    24時間 8,812円(会員価格)

現状、青森県内を移動する上で最もオススメの移動手段はレンタカーです。青森県内は基本的に車社会であることから、バスや電車などの公共交通機関の需要が少なく、運行本数もそれほど多くありません。

日帰りもしくは1泊2日程度であれば、公共交通機関だけでも主要な場所を回ることは可能ですが、より青森を満喫するには車での移動がベストです。ほとんどの場合、どこの観光スポットでも無料の駐車場が設けられており、有料駐車場の料金は比較的安く設定されています。

レンタカーは青森駅や弘前駅などの中心部だけではなく、新青森駅や七戸十和田駅などの新幹線駅前にも店舗が設けられているため、新幹線を降りてすぐに借りることも可能です。青森県内を数日かけて回りたい方にはオススメです。

ただし、前述の通り、電車・新幹線などを併用することでより効率的に観光できる場合もあります。弘前・青森・八戸の中心部をメインに回りたい方にはあまりオススメしません。

レンタカーがおすすめの方

  • 宿泊地を転々とし、数日かけて青森県内各地を回りたい方
  • 運転免許を持っている方
  • 公共交通機関が通っていない場所に行きたい方

ちなみに、「Anyca」という個人間カーシェアを利用すると、1日単位で車をレンタルすることができます。後述する「カーシェアリング」とは性質が異なり、どちらかというとレンタカー寄りのサービスです。Anycaの場合、「わ」ナンバーではない、高級車に乗れる、安い、といったメリットもあるため、一考の価値はあるでしょう。

カーシェアリング:6時間以内の利用ならレンタカーよりお得

青森わナンバーのトヨタヴィッツ

メリット
  • 6時間などの短時間利用の場合はレンタカーより安い
  • 24時間貸出・返却が可能
デメリット
  • 運転免許が必要
  • タイムズカーシェア会員である必要がある
  • お酒を飲むことができなくなる
料金 タイムズカーシェアの場合

  • 6時間 4,020円
  • 12時間 6,690円+1kmにつき16円の距離料金

2018年8月現在、青森県内で利用できるカーシェアリングサービスはタイムズカーシェアしかありません。青森県内の車の所有率は高く、観光客はレンタカーを利用することが多いため、カーシェアリングはそれほど普及していないようです。

ステーションの数は、青森市内が駅前を含む中心部に3ヵ所(計9台)、弘前市内は弘前駅前に1ヵ所(計2台)、五所川原市内は五所川原駅前に1ヵ所(計2台)、八戸市内は八戸駅前を含む中心部に3ヵ所(計7台)です。

長時間利用はレンタカーに比べると割高であるため、カーシェアリングを利用することが効果的なシーンはあまり多くありませんが、6時間以内の利用であればカーシェアリング一択です。

たとえば、青森市中心部から酸ヶ湯温泉や八甲田温泉のような郊外の温泉まで行く場合は、6時間以内の利用でも十分に足りますし、バスなどと違って自分のペースで移動することができる利点もあります。

青森市内にホテルを取り、日帰りで八戸まで新幹線で移動し、八戸市中心部を徒歩やバスで移動した後、車でしか行けないスポットまでカーシェアリングを利用する方法もオススメです。公共交通機関での移動を中心にしながら、少しだけ車を利用したいという方にオススメです。

カーシェアリングがおすすめの方

  • タイムズカーシェア会員
  • 公共交通機関での観光を中心にし、少しだけ車を使いたい方
  • ステーションの近隣に宿泊している方
  • 6時間以内の利用をしたい方
  • 中心部から少し離れた場所に行きたい方

電車:節約旅行、青森を肌で感じたい方におすすめ

青い森鉄道の車両

メリット
  • 安い
  • 運転免許を持っていない方、ペーパードライバーでも安心
デメリット
  • 本数が少ない
  • ほとんどの場合他の交通機関も組み合わせる必要がある
  • Suicaなどの交通系ICは利用できない
  • 移動に時間がかかる
料金
  • 青森駅から弘前駅:670円
  • 青森駅から八戸駅:2,280円
  • 青森駅から五所川原駅:970円
  • 青森駅から大湊駅:2,180円

電車は他の市町村に行く際に便利ですが、路線自体が多くないため、目的駅に到着してから他の交通手段も合わせて利用しなければ、十分に観光できません。また、本数も「多くて」30分に1本であるため、計画的に旅程を組む必要があります。

青森県内を走る電車には以下のような路線があります。

鉄道会社 路線
JR東日本 奥羽本線(青森駅~弘前駅~秋田・大館方面)
五能線(川部駅~五所川原駅~秋田・能代方面)
津軽線(三厩駅~青森駅)
八戸線(八戸駅~岩手・久慈方面)
大湊線(野辺地駅~大湊駅)
弘南鉄道 大鰐線(中央弘前駅~大鰐駅)
弘南線(弘前駅~黒石駅)
青い森鉄道 青い森鉄道線(青森駅~八戸駅)
津軽鉄道 津軽鉄道線(津軽五所川原駅~津軽中里駅)

新幹線開通区間の特急電車は既に廃止してしまいましたが、奥羽本線を走る特急「つがる」や、五能線・奥羽本線を走る臨時快速列車「リゾートしらかみ」があります。

青森市に連泊して、その内の1日を他の地域への観光に充てたい方には電車での移動は有効であると言えます。たとえば、青森駅から弘前駅まで電車で行き、弘前市の中心部を徒歩やバスで回った後、カーシェアリングを利用して岩木山神社などの車でしか行けない場所に行く、ということもできるでしょう。

一方で、青森・八戸間の移動に電車を利用することは、所要時間が長くかかりすぎるため、あまりオススメできません。後述する新幹線での移動をオススメします。

電車移動がおすすめの方

  • 安く移動したい方
  • 運転免許を持っていない方
  • 計画的に旅程を組める方

新幹線:青森県内だけでなく北海道・函館へ日帰り移動も可能

青森県内の新幹線駅一覧

メリット
  • 電車よりも速く移動することができる
  • 電車に比べると雪にも強い
  • 快適に移動が可能
  • モバイルSuica特急券が利用できる
デメリット
  • 電車に比べると少しだけ高い
  • 新青森駅が少し不便な場所にある
  • 津軽地方への移動は新青森駅での在来線乗り換えが必要
  • 全席指定席であるため、切符の購入が在来線よりも少し面倒
料金
  • 新青森駅から八戸駅:3,330円
  • 新青森駅から奥津軽いまべつ駅:2,050円
  • 新青森駅から七戸十和田駅:1,700円
  • 八戸駅から奥津軽いまべつ駅:5,490円
  • (参考)新青森駅から新函館北斗駅:6,740円

青森県内にある新幹線駅は4つあります。

路線名 駅名
東北新幹線 八戸駅・七戸十和田駅・新青森駅
北海道新幹線 (新青森駅)・奥津軽いまべつ駅

各新幹線駅の前には、レンタカーショップがあるため、新幹線で移動、そこからレンタカーで移動ということも可能です。新幹線駅前に設けられているカーシェアリングのステーションは、八戸駅しかないため、それ以外の駅を利用する方は、事前にレンタカーを予約しておきましょう。新青森駅にはステーションがありませんが、在来線で一駅隣の青森駅前にはあります。

青森市から八戸市への移動については、在来線の「青い森鉄道」を利用するよりも新幹線を利用することをオススメします。青森駅から八戸駅まで青い森鉄道を利用した場合、運賃は2,280円、所要時間は約1時間半もかかりますが、新青森駅から新幹線を利用した場合の運賃は3,330円、30分未満で到着します。運賃も1,000円程度しか変わらないため、在来線を利用するよりも時間をより有効的に使うことができます。

また、青森県内だけではなく、北海道・函館へ日帰りで移動することも可能です。新青森駅からわずか1時間ほどで新函館北斗駅に到着するため、旅程に余裕がある方は、函館への日帰り旅行も検討してみてはいかがでしょうか。

新幹線がおすすめの方

  • 日帰りで青森⇔八戸間などを移動したい方
  • お金よりも時間を優先して移動したい方

青森県内の駐車場事情

道の駅なみおかの駐車場

青森県内の駐車場事情については大きく心配する必要はありません。

郊外の観光地には無料の駐車場が設けられており、逆にコインパーキングのような有料駐車場はあまり多くありません。小さな飲食店でもほぼ必ず無料の駐車場が設けられています。

駅付近などの中心部にはコインパーキングが設けられていますが、最大料金はそれほど高くなく、青森駅付近の最大料金は600~800円程度。ただし、場所によっては最大料金の設定がない場所もあり、2018年8月の青森ねぶた祭りでは、1時間5,000円のコインパーキングが設けられていたケースもあるため、料金設定を事前に確認の上、駐車してください。

青森県内の移動方法まとめ

青森市郊外をトヨタ・アクアで走行している様子

  • 青森県内の移動は車がベスト
  • 新幹線・電車などの移動手段も合わせることで効率的に移動ができる
  • レンタカーでの移動が一番理想的
  • カーシェアリングはタイムズカーシェアしかなくステーションも少ない
  • 電車は本数が非常に少ない
  • 公共交通機関の場合、他の移動手段とも組み合わせるのが良い
  • 青森県内の駐車場はわりとどこにでもある

個人旅行の場合は、レンタカーやカーシェアリングなどの車での移動がベストですが、他市町村への移動は新幹線や電車などでも可能であるため、運転ができない方でもそれなりに青森を満喫することができます。移動のすべてを車に頼るのではなく、新幹線などを活用し、駅からレンタカー・カーシェアリングを借りて移動することで、より効率的に移動できる場合があります。

公共交通機関の本数はそれほど多くないので、旅程をより綿密に組む必要がありますが、運転による体力的負担も少なくなるメリットもあるため、旅程を組む際の選択肢の一つとしてオススメします。

関連記事

  1. 奥武島(沖縄)にてMAZDAロードスターとダイハツコペン

    沖縄南部の定番ドライブコース~1日使って周れるおすすめルートを紹介

  2. 割烹常(沖縄)のカウンター

    【割烹常】沖縄南部のおすすめグルメ~地元住民に愛されるホンモノの沖縄料…

  3. ゆいレール(那覇市内のモノレール)

    沖縄の移動手段~ゆいレール・レンタカー・カーシェア どれがおすすめ?観…

  4. 春の弘前城と桜(石垣修理前)

    【弘前方面】レンタカーで青森ドライブ旅行!おすすめルート&見どころ

  5. ちゃんや~(沖縄)の外観

    【ちゃんや~】沖縄北部のおすすめグルメ!那覇からのアクセスと予約方法

  6. 美ら海水族館の大水槽(沖縄)

    沖縄北部の定番ドライブコース~海を眺めながら走ることができるおすすめル…

三井物産グループ[カレコ・カーシェアリングクラブ]

おすすめ記事

  1. カーシェアリングの選び方

    おすすめのカーシェアはどれ?比較
  2. カーシェアリングの基礎知識

    タイムズカープラスの貸出車両の前にスタンドを置く
  3. カーシェアリングの基礎知識

    新宿サブナード駐車場内のオリックスカーシェアのステーション
  4. カーシェアリングの基礎知識

    パーク24のカーシェアリング
  5. タイムズカーシェア

    タイムズカープラスのスマートキー

最近の記事

  1. マツダ・デミオのフロントに傷が付いている(タイムズ所沢有楽町ステーション)
  2. タイムズ立川緑川通りのシエンタ(ブルー)
  3. タイムズカープラスの日産キャラバンに会員証をかざす
  4. 西新宿を車で走行している様子
  5. 名鉄協商パーキング 栄2丁目第2(カリテコ)
PAGE TOP

カーシェアリングの基礎知識

カーシェアリング「11」のメリット~新たな移動手段をあなたも手に入れよう

新宿サブナード駐車場内のオリックスカーシェアのステーション

カーシェアリングの選び方

【おすすめ】カーシェア比較ランキング!使って分かった本当に便利なカーシェアリング…

おすすめのカーシェアはどれ?比較

タイムズカーシェア

タイムズカーシェアの口コミ・評判~カーシェア選びで迷ったらタイムズ!利便性はNo…

タイムズカープラスのスマートキー

カーシェアリングの基礎知識

カーシェアリング「9」のデメリット~課題は多いが可能性も未知数!現状の問題点を解…

タイムズカープラスの貸出車両の前にスタンドを置く

カーシェアリングの基礎知識

「カーシェア」って何?人気の理由とその仕組み、広まった背景・歴史を解説

パーク24のカーシェアリング