青森ねぶた祭りに行きたい!東京から青森市へのアクセス方法と楽しみ方

青森山田学園の2018年青森ねぶた「竜飛の黒神 男鹿の赤神」(作:北村 隆)

東北三大祭りの一つである「青森ねぶた祭り」は毎年8月2日から7日(7日は昼間の運行)にかけて青森市で行われます。

大型の灯籠であるねぶたと共に、囃子とハネト(跳人)が青森市の中心部を練り歩く祭りで、写真や映像だけでは伝わりきらない、迫力と魅力に溢れています。観光名所や美味しい料理もたくさんあり、青森ねぶたが行われる時期の青森の気候は、ほど良い暑さで非常に過ごしやすく、避暑地としても最高です。

数年前に新幹線が開通したおかげもあり、関東から青森まで行くのはそれほど難しくはなく、飛行機では約1時間、新幹線では約3時間で到着します。本記事では、8月上旬の青森ねぶた祭りの開催期間に、東京から青森まで行くさまざまな移動手段のメリット・デメリットについて紹介していきます。

自動車:自家用車かつ3人以上であれば悪くない

青森自動車道をプレマシー車内から撮影した写真
メリット
  • 3人以上の場合にはお得
  • SA巡りができる
  • 寄り道して他県に行くことも可能
  • 県内での移動が便利になる
デメリット
  • 所要時間が長い
  • 常に誰か運転する必要がある
  • 2万円以上かかってしまう
料金
  • 高速料金(浦和~青森中央):13,800円
  • ガソリン代(700km、1L=145円):約6,800円
所要時間 7~9時間

東京から青森市まで車で行く場合は、東北自動車道を北上して向かうのが最短ルートです。SAなどに立ち寄ったり、車窓やドライブを楽しむ分には楽しいですし、青森観光をする際に車は非常に重宝するため、決して悪い移動手段ではありません。しかし、休憩をほとんど入れない場合でも7~8時間ほどかかってしまうほか、700km以上走行するため、どんなに低燃費でも最低1回は給油しなければなりません。

発生する料金が飛行機や新幹線に比べても高いことから、一人や二人での旅行の場合は、あまりオススメできませんが、3人以上であればそれらよりも割安になります。しかし、それは自家用車を持っている場合で、レンタカーを利用すれば、費用は更に膨れ上がってしまいます。

特に、カーシェアリングで青森まで行くことは、正直に言うと全くオススメできません。利用料金の他に、往復の距離料金だけでも2万円以上発生してしまうほか、長時間利用のプランは設けられていないため、移動だけで半日が潰れてしまうような旅行には、そもそもカーシェアリングは適していないのです。

自家用車がない場合は、新幹線、飛行機、もしくは夜行バスで青森まで行き、駅や空港でレンタカーを借りて移動するのが一番コストパフォーマンスが良い手段だと思います。

自動車で青森まで移動するのがオススメな方

  • 自家用車を持っていて3人以上で移動する方
  • 長時間運転をするのが好きな方

新幹線:一番ポピュラーな移動手段

大宮駅の東北新幹線E5系はやぶさ
メリット
  • 気軽に乗車券購入・乗車ができる
  • 予約の変更・キャンセルが柔軟にできる
  • 本数が多い
  • 天災に強い
デメリット
  • Wi-Fiがなく一部区間は圏外
  • 飛行機よりも料金面・時間面にやや劣る
  • 安い乗車券は予約変更が柔軟に行えない
  • 暇つぶしできるものがない
料金 東京~新青森:12,860~17,550円(普通席)
最安はえきねっと「お先にトクだ値」の場合
所要時間 約3時間(東京~新青森)

東京から青森までの移動手段で最もポピュラーなのは新幹線で、本数が多く、簡単に利用できることから飛行機よりも人気です。また、飛行機に比べて天災に強いため、台風などが発生してもほとんど問題なく運行します。

青森ねぶた祭りの期間でも、空席はちらほらあり、本数も飛行機より多いため、チケットが取りやすい利点があります。

料金は、JRのきっぷ売り場で買った場合で約17,000円(時期により少し変動)ですが、JR東日本の「えきねっと」で購入した場合は最大25%オフになります。ただし、割引チケットの場合は、日時の変更やキャンセルが柔軟に行えないので注意が必要です。おサイフケータイやApple PayのSuicaで使えるモバイルSuica特急券の場合は、15,430円で購入が可能で、予約の変更やキャンセルに関しても大きな縛りはありません。

新幹線駅である新青森駅周辺は、市の政策上の理由でほとんど何もなく、レンタカーショップとだだっ広い土地ぐらいしかありません。青森ねぶたが開催される青森市中心部へ移動するには、新青森駅から奥羽本線で一駅隣の青森駅に移動する必要があります。

残念なポイントとしては、現時点ではWi-Fiが整備されておらず、青森県内の一部区間は携帯電話も不通になってしまいます。また、飛行機に比べて約3倍の時間がかかってしまう他、ビデオサービスのようなものもないため、自身で暇つぶしになるものを用意する必要があります。

搭乗手続きや手荷物検査がなく、直前の予定変更にも柔軟に対応できるなど、面倒なことが少ない点では新幹線のほうが上ですが、個人的にはサービス面では飛行機の方が一歩先を行っているように感じます。

新幹線で青森まで移動するのがオススメな方

  • 面倒なことなく簡単に行きたい方
  • 旅行の予定がはっきりと定まっていない方
  • 飛行機が苦手な方

飛行機:最短かつ快適に移動したい方に

羽田空港で撮影した青森行JAL B737-800
メリット
  • 所要時間が一番短い
  • Wi-Fiやビデオサービスが楽しめる
  • JALマイルが貯まる
  • 割引が充実、新幹線よりも安い場合が多い
  • 座席が快適
デメリット
  • 繁忙期はチケットが取りづらい
  • 余裕を持って空港に到着する必要がある
  • 安いチケットはキャンセルや予約変更が柔軟に行えない
  • 中心部から少し離れている
  • 天災などに少し弱い
料金 片道9,600円~31,790円(普通席)
所要時間 約1時間

羽田空港から青森空港までの飛行機は、1日に6便飛んでおり、いずれも日本航空(JAL)が運航しています。LCCはありませんが、前もって予約をしておけば、新幹線よりも安い航空券を買える場合がほとんどです。

飛行機での移動は所要時間が最も短く、約1時間ほどで青森に到着します。座席も快適で、わずか1,000円でアップグレードできるクラスJシートは、新幹線のグリーン車並の快適さです。普通席、クラスJ問わずドリンクのサービスがありますし、Wi-Fiやビデオサービスもあるため、退屈することなくあっという間に1時間が過ぎます。

青森ねぶたが開催される8月上旬は、空席があまりないので、早めに予約をしておく必要があります。運が良ければ26歳未満が使える「スカイメイト」や、65歳以上が対象の「当日シルバー割引」を利用することもできますが、繁忙期料金で予約をするのとそれほど変わらない値段になっているため、予約をしておくことをオススメします。

デメリットとしては、早割などで購入した安いチケットではキャンセルや予約変更などが柔軟に行えないことや、余裕を持って空港に到着しなければならない点が挙げられます。また、他の移動手段に比べて天災に弱く、台風などで運休したり、遅延が生じる場合もあります。

青森空港は中心部から少し離れた場所にあり、青森駅、弘前駅方面に向かうバスが運行しています。夕方前に飛行機で到着すれば、ホテルでチェックインした後にゆっくりと青森ねぶたを鑑賞することができるでしょう。

飛行機で青森まで移動するのがオススメな方

  • 快適さ、所要時間の短さを最優先したい方
  • 旅行の予定が早い段階から決まっている方

夜行バス:朝から行動できるが疲れる

早朝の青森駅(2012年1月)
メリット
  • 安い
  • 寝ている間に到着できる
  • 朝から行動ができる
デメリット
  • 眠れても疲れる
  • バスによっては繁忙期料金が高い
  • 早朝の青森駅前は時間を潰しにくい
料金 4,000円~
所要時間 約8時間

東京から青森までの夜行バスはウィラーエクスプレスをはじめ、いくつかの会社が運行しています。普段の相場は、一番安いバスで4,000円ほどで、3列で比較的快適に座れるシートが約8,000円です。寝ている間に移動するため、朝から青森で行動できる点は、時間もお金もあまりない方には一番オススメな移動手段かもしれません。

しかし、人によっては眠れないことも多々あり、3列の比較的快適なシートでさえもやはり疲労感は残ります。また、到着するのが朝7時前の場合、青森駅付近で時間を潰せる場所はかなり限られます。

青森駅付近にはマクドナルドのようなファストフード店はなく、青森駅にあるドトールは午前7時、青森駅ビル「ラビナ」にあるスターバックスは午前8時からオープンします。

一部のバスは、繁忙期には1万円近くに跳ね上がることもあるため、ねぶたの開催時期は他の交通機関を検討するのが良いかもしれません。

夜行バスで青森まで移動するのがオススメな方

  • できるだけ安く旅行をしたい方
  • できるだけ短時間で最大限旅行を楽しみたい方
  • どこでも眠れる方

昼行バス:安いがほぼ1日潰れてしまう

夜の青森駅(2013年11月)
メリット
  • 安い
  • 車窓を楽しむことができる
デメリット
  • バス移動で1日が潰れる
  • 地味に体力を消耗する
  • 繁忙期はコスパが悪い
  • 到着する頃には夕方
料金 4,000円~
所要時間 約8時間

昼行バスはあまり多く運行していませんが、弘南バスのスカイ号などがあります。朝10時頃に出発する便だと、18時頃に青森駅に到着します。ちょうど良い時間に到着すれば、すぐに青森ねぶたを鑑賞できるかもしれませんが、個人的にこの移動手段はあまりオススメできません。

たしかに安く移動することができるのですが、お昼が丸々潰れてしまうため、青森に着いたら観光などほとんどできず、下手したらホテルに滞在するだけで終わってしまうかもしれません。また、体力も地味に消耗しますし、8時間ほど暇つぶしをするのもなかなか大変です。

バスからの車窓やサービスエリアを楽しむことができますが、それよりだったら夜行バスにするか、少しお金を出して飛行機や新幹線にして、青森での滞在時間に回したほうが良いと思います。

昼行バスで青森まで移動するのがオススメな方

  • 夜行バスが苦手でもできるだけ安く抑えたい方

青春18きっぷ:旅慣れしている方には悪くないが…

青春18きっぷ
メリット
  • 一番安く移動できる
  • 車窓を楽しむことが出来る
  • ローカルな電車を満喫できる
デメリット
  • 販売期間が限られている
  • 10時間以上座りっぱなし
  • 移動中になにかとお金を使う
  • 乗り継ぎが面倒
  • トラブルで当日に到達できないこともある
料金 1回分実質:2,370円(青春18きっぷは11,850円で5回利用可能)
所要時間 15~17時間

最も安く移動できる手段ですが、最も時間がかかり体力も消耗します。所要時間は約15~17時間で、乗り換えを何度もしなければならないため、よほど乗り慣れていなければオススメできません。

青春18きっぷは、春(3/1~4/10)、夏(7/20~9/10)、冬(12/10~1/10)に利用でき、JRの在来線(特急・新幹線除く)が5日分乗り放題になる少しマニアックなきっぷです。

田舎のローカルな電車や車窓をのんびり楽しむことができるため、そのような旅が好きな方にはうってつけですが、安さだけに目がいって飛びついてしまうと痛い目に遭います。

東京から青森まで行く場合、始発で出発して、終電で到着するようなものなので、電車のトラブルなどが起こってしまうと、当日に到達できないことも考えられます。新幹線や特急に乗ることもできないため、ローカルな電車旅を楽しみたい方や「乗り鉄」以外にはオススメができない中級者~上級者向けの移動手段とも言えます。

また、きっぷ自体は安いですが、途中でご飯を食べたり、飲み物やお菓子を買うことを考えると、結局夜行バスなどとそれほど変わらない料金になってしまうため、節約目的で青春18きっぷを利用することはオススメできません。

青春18きっぷで青森まで移動するのがオススメな方

  • 乗り鉄
  • ローカルな電車旅が好きで慣れている方

一番無難は新幹線・飛行機、持っていれば車も良し

青森ねぶたのハネト(跳人)

青森までの移動にはさまざまな方法がありますが、一番現実的なのは新幹線と飛行機、人数などによっては自家用車が良いでしょう。

ねぶた期間中の夜行バスの値段も、ほとんどが高騰するためコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。飛行機や新幹線は早めにとっておけば通常より安いチケットを購入することができます。

青森ねぶたでは、一般の観光客も写真(私です)のように「ハネト」として参加することが可能です。ハネトは、「ラッセラー、ラッセラー」と掛け声を上げながら、リズムに合わせて跳ねる人たちのことで、指定された正しい格好をすれば「ハネト」としてほとんどすべてのねぶたに参加することができます。衣装を持っていなくても、3,000円ほどでレンタル着付けを行っているお店もあります。

青森ねぶた以外にも青森県内にはねぶた(ねぷた)祭りがいくつかあります。代表的なものでは弘前市の「弘前ねぷた」、五所川原市の「五所川原立佞武多」があり、これらも同じ時期に開催されています。

弘前や五所川原は、青森市から車で1時間ほどで行ける場所に位置しているため、青森ねぶた以外のねぶたを楽しむこともできますし、森林浴やグルメなど、観光として楽しめる要素も多くあるため、3泊4日の旅行でも足りないぐらいかもしれません。