個人間カーシェア Anyca(エニカ)って何?どうして「わ」ナンバーじゃないの?

個人間でクルマを貸し借りする個人間カーシェアリングサービス「Anyca(エニカ)」について、レンタカー型カーシェアと比較しながら、そのメリット・デメリットをまとめました。

やはり個人間におけるやり取りなので補償制度やトラブル時の対応にやや不安が残ります。

しかし、Anycaには普通のカーシェアでは借りられないユニークな車種が揃っており、料金設定も比較的安くなっていることから、タイムズカープラスの独走に「待った」をかける存在として注目を浴びています。

Anycaなど個人間カーシェアとレンタカー型カーシェアの違い

Anycaなどの個人間カーシェアと、タイムズカープラスなどのレンタカー型カーシェア(事業者型カーシェア)の大きな違いは、借りている車の所有者です。

レンタカー型カーシェアの場合、その事業者が所有する車を会員同士で共有します。

タイムズカープラスの仕組み

しかしAnycaの場合は、Anycaに登録しているオーナーが所有する車を借りることになります。Anycaが所有する車ではありません。

Anycaの仕組み

Anycaを運営するDeNAは「個人間カーシェアリング」のシステムを構築しただけなので、Anycaが所有する車は一台もないのです。しかし、オーナーによって所有する車種は異なるため、そのラインナップはバリエーションに富んでおり、「わ」ナンバーではないなどの個人間カーシェア特有のメリットもあります。

レンタカー型カーシェアリングと個人間カーシェアリングの比較

以下では、数ある個人間カーシェアの中でもAnyca特有のメリット・デメリット、また代表的な個人間カーシェアの問題点をあげていきます。

Anycaのメリット・おすすめポイント

レビュー制度と本人確認制度

Anycaのレビュー制度

Anycaのクルマの管理は、運営会社ではなく所有者である個人が行うため、クルマのオーナーはどんな人なのか、車両の状態はどうなっているのか、少し心配になりますよね。

Anycaには「レビュー制度」があり、予約前に他の利用者の感想を見ることができます。レビューにはオーナーの対応がどうだったか、車両の状態はどうだったかなど書かれているため、それらを見て予約をするべきかどうか考えることができます。

また、オーナーは事前に車検証や免許証のコピー、電話番号をAnycaに提出しており、ドライバー(利用者)も登録時にAnycaへ免許証のコピーを送信したり電話番号認証をする必要があります。双方とも本人確認はしっかり行っているため安心です。

Anycaは全国でサービスを展開

エニカの都道府県別車両数

2018年7月6日現在 出典:Anyca

Anycaは、47都道府県でサービスを展開しています。個人間カーシェアの場合は、クルマのオーナーが管理をし、サポートも一元管理されているため、全国での利用を可能にしています。

近所にあるクルマを利用するだけではなく、旅先での利用も可能であるため、沖縄でオープンカーに乗ったりすることもできます。

Anycaの車両は「わ」「れ」ナンバーではない

カレコリパーク東久留米本町1丁目のハリアーのリア

レンタカー型カーシェアを含むレンタカーは、必ず「わ」もしくは「れ」のナンバープレートになっています。Anycaの場合は個人のクルマを利用するため、もちろんナンバープレートには「わ」が書かれていません。

サービスのロゴシールなども貼られておらず、Anycaで借りているクルマであることは傍から見ても分からないので、レンタカーやナンバープレートにコンプレックスを抱いている方にもオススメです。

Anycaにはコンパクトカーから高級車まで幅広い車種がある

Anycaにあるポルシェ718ボクスター

出典:Anyca

個人のクルマを貸し借りするため、車種は非常に幅広く、コンパクトカーやミニバンのような日常利用に便利なクルマだけではなく、マニュアルのスポーツカーや、1,000万円クラスの高級車、さらには60年代のクルマまで用意されています。

レンタカー型カーシェアでは車種が限定され、「万人受け」するような採算が取れやすいクルマが多く用意されていますが、個人間カーシェアは自分の持っているクルマを使わないときだけ貸すサービスであるため、マニアックな人たちにも喜ばれる個性的なクルマも揃っています。

車両によってはレンタカー型カーシェアよりも安く利用できる

Anycaにあるトヨタヴォクシー(2003)

出典:Anyca

価格設定は車両によって異なりますが、少し古めの車両や、軽自動車やコンパクトカーなどは、比較的安く設定されていることが多いです。

中には24時間につき1,480円+保険料1,800円という破格のヴォクシーもあります。レンタカー型カーシェアで最安と言われているオリックスカーシェアでも、24時間利用は6,000円になっているため、その約半額で利用できることになります。

Anycaのデメリット・残念なポイント

ほとんどの場合ガソリン代は利用者負担

セルフガソリンスタンドの画像

企業が運営するカーシェアリングサービスでは、ガソリン代は事業者側の負担となりますが、Anycaではほとんどの場合、利用者が使った分を負担することになります。

車両によって設定が異なりますが、オーナーがガソリン代を負担することはごく稀なようで、ほとんどの車両ではレンタカー同様に満タンで返却(利用した分を給油)することになります。中には、レンタカー型カーシェア同様に、給油しなくても良い代わりに1km単位の距離料金を請求するオーナーもいます。

車両によって走行距離制限がある

Anycaの各車両ページに記載されている車輌情報と距離制限

1kmごとの距離料金などはありませんが、走行できる距離に制限を設けている場合があります。各車両の予約ページに24時間の距離制限が記載されているので、長距離利用する際は確認する必要があります。オーナーによっては、超過分の距離料金を別途請求する車両もあります。

必ずしも予約が承認されるわけではない

予約画面上では「利用可能」と書かれていても、オーナーの都合が合わずキャンセルされてしまったり、レビューを見てオーナーが「貸したくない」と判断すれば、予約が否認される場合があります。

予約が承認された後にオーナー都合でキャンセルされてしまう可能性もあるため、その点はレンタカー型の方が確実であると言えます。

予約の変更・キャンセルは柔軟に行えない

個人間のやりとりであるため、クルマの鍵の受け取りなど、オーナーの立会の下で貸出・返却を行うことになります。オーナーの都合も考慮する必要があるため、急なキャンセルや時間の変更などに対応できない可能性があります。

予約の変更は、オーナーの承認がなければ行うことができないため、オーナーが変更に対応できず、予定の貸出時間に間に合わない場合はキャンセルしなければなりません。キャンセル料の設定も車両によって異なりますが、一般的に利用開始までの24時間以内にキャンセルを行った際に発生するようです。

Anycaのトラブル時のサポートや補償はやや手薄い

Anycaのサポートページにある「当事者間での解決が原則である」という記載

Anycaを利用する際は、必ず東京海上日動の1日自動車保険に加入する必要があります。保険料は24時間につき1,800円で、車両補償の免責10万円です。複数人が運転する場合は、24時間につき2,700円に増額します。

対人・対物補償は無制限ですが、車両補償は300万円が限度で、免責10万円であるため、車両の修理費が10万円以内だったら実費を支払わなければなりません。新品の高級車を大破させてしまった場合は、300万円では足りない可能性もあるため、その際はオーナーと示談するしかありません。

盗難や当て逃げをされた場合は補償の対象外となってしまい、クルマのオーナーと示談して解決しなければならない手間もかかってしまいます。

また、Anycaはユーザー間のトラブルには介入しないというスタンスであり、最低限のサポートしかしてくれないため、トラブル時は非常に面倒です。

Anyca(エニカ)のサービスまとめ

  • ユーザー間のレビューや本人確認があるので安心
  • 全国でサービスを展開
  • ナンバープレートが「わ」「れ」ではない
  • コンパクトカー、高級車、ヴィンテージ車など、車種が幅広い
  • 金額設定は車両によって異なる、激安で借りられる場合も
  • ガソリン代は基本実費
  • 車両によっては走行距離制限がある
  • 24時間最低1,800円の一日自動車保険に加入する必要がある
  • 車両補償は免責10万円
  • 基本的にユーザー間の問題には介入しない

Anycaは、車種や料金設定が多種多様で、一般的なカーシェアリングと比べて自由度が高い、ユニークなサービスです。

民泊サービスのAirbnbを彷彿とさせる作りになっており、アプリやサイトも使いやすく設計されています。本人確認も徹底しており、レビュー制度によってオーナーや車両の評判を確認できるため、安心して利用できます。

また、旅先でも利用できるため、沖縄のようなリゾート地でオープンカーを借りたり、高級車を借りてデートに利用する方も多いようです。ナンバープレートもレンタカーの「わ」や「れ」ではないため、他の人にはAnycaで借りていることはまずバレません。

しかし一方で、トラブル時の対応にはやや不安を感じる面もあります。Anycaのよくある質問ページには、何度も「当事者間での解決が原則」であることが強調されており、ドライバーとオーナー間の問題に介入することは基本的にはしない方針のようです。実際にトラブルなどが起こった際のAnycaの対応を非難する声もTwitter上などで見受けられます。

また、利用時に必ず加入する一日自動車保険も、レンタカーよりも割高な24時間1,800円に設定されていますが、車両補償の免責額が10万円に設定されており、補償額の上限も300万円に設定されているため、新車を大破させてしまった場合は、補償額を上回る請求が来る可能性も考えられます。

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