カーシェアリングや民泊、ライドシェアなどいわゆる「シェアリングエコノミー」は、近年爆発的な経済価値とそのシェアを拡大しています。カーシェアリングにおいては、「タイムズカーシェア」を筆頭に日本で徐々に浸透中。
カーシェアリングの車両数は29,208台、会員数は1,320,794人(2018年3月現在、交通エコロジー・モビリティ財団)。対してレンタカーについては車両数659,737台、レンタカーは会員制度ではないため利用者数は推定となりますが、市場規模としてはまだまだ伸び盛り。
しかしその言葉は老若男女広く知れ渡り、「使ってみたい」「興味がある」という認識の方が優勢です。しかし、ことプライベート空間における実利用を考えた場合、つまり今回のテーマ「彼氏の車がカーシェアリングだった場合」、下図のような思いの外意見が分離しない結果となりました。
カーシェア彼氏「あり派」の意見
【28票】経済的・エコ・堅実な印象を与える
- カーシェアを使っている人は、経済的・堅実的な感じがして好感を持てる。
- 若者の賃金ではとてもじゃないが車を買うことができない。
- 車にお金をかける人はむしろ価値観が合わないと思う。
- 税金やガソリン代、駐車場代など維持費がかかるため、それを節約しようとする男性に何も抵抗はない。
- 浮いたお金で美味しいものを食べたりした方が楽しい。
【14票】車に対する価値観が変わってきている
- 「車=ステイタス」という時代はとっくに終わっている。
- 必要ない車にお金をかけるような男性は金銭感覚を疑ってしまう。
- 身の丈にあった生活をできる人じゃないと、長く付き合えない。
- 車を持っている人は確かにカッコいいし余裕があると思うけど、そのイメージは最初だけ。
- 車はただの移動手段。彼氏の運転もタクシーの運転も変わらない。
- その車が他人の所有物であっても乗ってしまえば分からない。
【6票】都心では交通インフラが十分整備されている
- 東京に住んでいると車の必要性をそもそも感じない。
- むしろ車移動の方がしんどい。
- 車の渋滞が嫌い。
少数派意見
- 様々な車を都度選べるなら面白そうだと思う。
- 車が無くても生きていける。
- 結婚する前ならあり。結婚したら自家用車がほしい。
- 彼氏に求めるのは車の所有の有無ではなく、運転が上手いか下手かの方が重要。
カーシェア彼氏「なし派」の意見
せっかくのMINIも「わ」ナンバー。あなたは受け入れられる?
【16票】彼氏として恥ずかしい
- 中古車すら持てないような人の方が将来に不安を感じる。
- 彼の車内を自分好みにカスタマイズしたいから。
- せっかくのデートで「節約!節約!」みたいな彼氏だと楽しめない。
- 彼氏の車の助手席は自分専用という感じにしたいから。
- 浮気しそうな相手であれば証拠隠滅も容易で不信感が募る。
- 「わ」ナンバーで迎えに来られたら恥ずかしい。
- 「ケチなのかな」と思ってしまい、男性としても余裕がなさそう。
【8票】汚い、衛生面の不安
- 他人が乗った車に乗りたくない。
- 車に限らず何かを他人と共有することに抵抗がある。
- 他の知らない女の人やおじさんも乗っていると考えるとデートを楽しめない。
- 乗り物酔いがひどいので毎回車が変わるとなると耐えられない。
【5票】使いたいときに使えない、緊急時やシステムに関する指摘
- 急に迎えに来てほしいときなど車がなかったらがっかりする。
- 私物を置きっぱなしにできない。
- 手続きが面倒くさい。
- 返却時間や車内での行いに必要以上に気を使いそう。
- カーシェアが原因で彼氏と喧嘩にもなりそう。
少数派の意見
- 地方は依然車社会。車が無いとどこにも行けない。
- 運転技術がマイカーの人よりも劣るのではないかと思い、デートを楽しむことができない。
- 中高年の私達位になると、やはり自分達で所有している車の方が落ち着きます。
「カーシェア彼氏」はOKだが「カーシェア夫」はNG
本アンケートと同時に「子育てに自家用車は必要か?」というアンケートも行ったところ、なんと89%の方が「自家用車は必要」と回答されました。
またその語気も非常に強く「絶対必要」「車がなければ子育ては非常に難しい」という興味深い結果に。
特に子育ては予想できないことが起こりやすく、計画通りに行かないもの。急な病気や、オムツ・粉ミルクなど重く大きい買い物も増え、定期検診など意外と出かける機会が多い。また子供が大きくなると保育園の送り迎えから、特に女の子の場合は習い事・塾・部活の送迎も必要でしょう。
その都度カーシェアを予約するというのは非常に手間で、子供が小さい頃だと車内を汚してしまったり、時間に縛られてしまうためむしろ奥様に育児ストレスを与えかねません。
お付き合いの段階では相手の価値観に合わせて「カーシェア」という選択も可能ですが、「子育て」となると自家用車の検討もする必要があります。