青森は意外にも?観光名所が多く見どころ満載の県。青森市中心部の国道NTT交差点を起点とする八甲田ゴールドライン(国道103号線)を南下していくと、青森の自然豊かな景色を楽しみながらドライブすることができます。絶景スポット、観光スポットを回りながら、個人的には青森を車で旅行する際にぜひオススメしたいルートです。八甲田だけではなく、十和田湖方面まで通じており、日帰りドライブコースには最適です。
今回青森ねぶたが開催された8月上旬に青森市に滞在し、青森市郊外・十和田方面を満喫しました。実際に回ったルートや、ガイドブックに乗っていないおすすめ名所を紹介します。
【青森市郊外の名所】
・萱野高原(酸ヶ湯に向かう道中にある、気持ちの良い高原)
・八甲田ロープウェイ(酸ヶ湯温泉の途中にある、少し高いが景色は良い)
・酸ヶ湯温泉(男女混浴の硫黄が強い温泉)
・城ヶ倉大橋(酸ヶ湯の近く、超絶景スポットかつ自殺スポット…w)
・八甲田温泉(酸ヶ湯温泉と泉質が異なる知る人ぞ知る名泉、空いてる)
【十和田方面の名所】
・渓流の駅おいらせ(奥入瀬渓流前の道の駅)
・奥入瀬渓流(酸ヶ湯を超えた先にあるとても綺麗な渓流、行く価値あり)
・十和田湖(遊覧船もある)
萱野高原
青森市街地を離れ、十和田湖方面につながる八甲田ゴールドラインを南下してくと、八甲田山の麓に広がる萱野高原に着きます。当日はあいにくの空模様でしたが、晴れている日は非常に見晴らしが良く、青森市滞在中には必ず見ておきたい絶景スポットの一つです。
こちらにも休憩所がいくつかあり、その中でも「萱野茶屋」は、こじんまりとした雰囲気と、フレンドリーな店員さんが印象的でした。
萱野茶屋では「長生きのお茶」と呼ばれる、八甲田の水を使った温かいお茶を無料で提供しており、1杯飲むと3年長生きし、2杯飲むと6年長生きし、3杯飲むと死ぬまで長生きすると言われています。3杯飲むと効き目がなくなってしまうので、美味しくても2杯で我慢することをおすすめします。
また、萱野茶屋ではお土産を購入したり、そばや青森名物の生姜味噌おでんなどの食事を楽しむこともできます。
スポット | 萱野茶屋(萱野高原) |
営業時間 | 8:00~16:00 (4月中旬~11月中旬のみ営業) |
滞在時間目安 | 30分未満 |
住所 | 〒030-0132 青森県青森市横内八重菊62 |
駐車場 | 無料 |
八甲田ロープウェー
次に訪れたのは、八甲田ロープウェーの山麓駅です。ここからロープウェーに乗り、山頂公園駅から青森市を展望したり、トレッキングを楽しむことができます。秋は紅葉を楽しむことができ、冬は八甲田山の雪景色やスキーなどを楽しむことができます。
こちらも天気があまりよくなく、今回は上には登りませんでしたが、見晴らしの良い日には山頂公園駅からこのような景色を一望できます。料金は少し高めですが、それだけの価値はあります。また、山頂駅から散策を楽しむことが可能で、登山をすることもできます。
山麓駅には映画「八甲田山」のオフショットなどが飾られています。
スポット | 八甲田ロープウェー |
営業時間 | 9:00 ~ 16:20(冬季15:40) |
滞在時間目安 | 30分~1時間(散策はそれ以上) |
住所 | 〒030-0111 青森県青森市荒川寒水沢1-12 |
駐車場 | 無料 |
酸ヶ湯温泉
さらに進んでいくと、男女混浴の「千人風呂」で知られる酸ヶ湯温泉に着きます。駐車場からすでに硫黄の臭いがすごく、酸ヶ湯温泉に入浴してから数日は硫黄の臭いが取れないほどです。
男女混浴とはなっていますが、男女の仕切りは分かれており、すぐ隣に異性がやってきた、という心配もほとんど要らないでしょう。男女カップルや夫婦が仕切りのある場所で会話を楽しんでいたのが印象的でした。
こちらにも食堂があり、美味しいそばなどを楽しむことができますが、こちらでは軽食をとりました。軽食は。売店横にあるカウンターから、五平餅や青森市名物の味噌しょうがおでんなどを注文することができます。特に生姜味噌おでんは、青森市が発祥の食べ方で、他県に移り住んで初めて生姜味噌が青森市だけの食べ方だったと知る青森出身者も少なくありません。
スポット | 酸ヶ湯温泉 |
営業時間 | 7:00~18:00(大浴場日帰り入浴の場合) |
滞在時間目安 | 30分~1時間 |
住所 | 〒030-0197 青森県青森市荒川字南荒川山国有林小字酸湯沢50 |
駐車場 | 無料 |
城ヶ倉大橋
八甲田ゴールドラインから少し寄り道をして、酸ヶ湯温泉から約5分の場所にある城ヶ倉大橋の景色を楽しむこともオススメです。
橋の全長は360メートル、谷底まで最大122メートルもの深さで、山脈の絶景を楽しむことができます。冬期間は閉鎖されてしまいますが、新緑や紅葉を楽しむことができ、非常に素敵な景色が一面に広がります。
今回は悪天候でものすごい霧がかかっていましたが、霧がかった日でも別な楽しみ方ができます。霧の向こう側に消えていく橋は、まるで映画「ミスト」のような世界で、不思議な体験ができました。
スポット | 城ヶ倉大橋 |
営業時間 | 24時間 |
滞在時間目安 | 30分未満 |
住所 | 〒030-0111 青森県青森市荒川南荒川山1-1 |
駐車場 | 無料、橋の両端にある休憩所(トイレ)で駐車可能 |
渓流の駅おいらせ
渓流の駅おいらせは、八甲田ゴールドラインと十和田ゴールドライン(国道102号線)が交わった場所にあります。すぐ近くには「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」もあります。
お土産屋はもちろんのこと、レストラン「奥入瀬ガーデン」が併設されており、十和田や南部地方に纏わる料理を楽しむことができます。
「十和田バラ焼定食」「八戸せんべい汁定食」「十和田湖ひめます塩焼定食」がイチオシされていたため、シェアQ編集部3人で食べてみました。
この中でも一番おすすめはせんべい汁です。せんべい汁は八戸の郷土料理で、南部せんべいをさまざまな具材と共に醤油味で煮立てます。十和田市は南部地方に入るため、青森市などが含まれる津軽地方とは異なった食文化を楽しむことができます。
スポット | 渓流の駅おいらせ |
営業時間 | 8:00~17:00 |
滞在時間目安 | 30分~1時間(食事の場合) |
住所 | 〒034-0301 青森県十和田市奥瀬栃久保11番地12 |
駐車場 | 無料 |
奥入瀬渓流
渓流の駅おいらせから更に南に車を走らせること10分、奥入瀬渓流の石ヶ戸休憩所に到着します。こちらで駐車をしてから、渓流沿いを散歩することをオススメします。
休憩所にはお土産などを購入する場所がありますが、他のお土産店と比べて特に目新しいものはありません。
奥入瀬渓流は夏と秋に行くことをオススメします。夏は写真のように新緑に囲まれながら清々しい気分で散策することができ、10月中旬ごろになると紅葉狩りを楽しむことができます。
石ヶ戸休憩所近辺も十分綺麗な景色を楽しむことができますが、雲井の滝も人気スポットのようです。徒歩で滝まで行くのにはかなり時間がかかってしまうため、滝を観たければもう少し車を走らせて、駐車するのが良いでしょう。個人的には細く流れる雲井の滝よりも、銚子大滝の方が迫力もあってオススメです。
あいにくの雨で泥になっている場所もありましたが、晴れた日であれば最高な森林浴を楽しめます。
スポット | 奥入瀬渓流(石ヶ戸休憩所) |
営業時間 | 8:30~16:30(定休日:水曜日) |
滞在時間目安 | 30分~1時間 |
住所 | 〒034-0301 青森県十和田市奥瀬惣辺山1 |
駐車場 | 無料 |
十和田湖
奥入瀬渓流を通過し、そのまま南下していくと十和田湖東側にある子ノ口港に着きます。ここで十和田湖遊覧船に乗車し、十和田湖南側にある休屋という場所に行くことが可能ですが、時間の都合と悪天候により今回は乗船を断念。
十和田湖をしっかり観光したいのであれば、子ノ口港を通過し、十和田湖南側の休屋港に行くことをオススメします。お店が多く、観光名所もいくつかるようです。
子ノ口港から遊覧船に乗り、スタッフが車を休屋まで運んでもらうサービスもあるようですが、休屋港発着(往復)のルートもあるようなので、時間に余裕があれば休屋港まで行きましょう。
子ノ口港周辺はお店や観光スポットがあまりありませんが、乗船場のすぐ近くにある子ノ口湖畔食堂のきりたんぽはオススメです。特製味噌をつけながら炭火でじっくり焼いており、味噌の味と食感、そしてお米の味が絶妙で、個人的には今まで食べたきりたんぽの中でトップ3に入るほどの美味しさです。
きりたんぽは秋田の食べ物ですが、十和田湖は秋田県も隣接しているためか、住所上は青森県でもきりたんぽを売っている店はいくつかあります。
スポット | 十和田湖(子ノ口港) |
営業時間 | 8:00~16:00 (4月中旬~11月中旬のみ営業) |
滞在時間目安 | 1時間以上(乗船した場合) |
住所 | 〒018-5501 青森県十和田市奥瀬十和田16 |
駐車場 | 無料 |
八甲田温泉
十和田湖を楽しんだ後は、青森市街地へ向かうためUターンします。通った道を同じように通るのも悪くないですが、せっかくなので、途中で国道394号線を経由し、八甲田山の東側を通って戻ります。
さきほど通った八甲田ゴールドライン沿いは、au・SoftBankの電波はギリギリ入りましたが、東側ではほとんど入りません。今回訪れた八甲田温泉も、NTTドコモのみが利用できるようです。
こちらの温泉は、酸ヶ湯温泉とも泉質が異なり、4種類の泉質のお風呂を楽しむことができます。こちらも硫黄が強めのお風呂ですが、酸ヶ湯ほどは強くない印象を受けました。交通の便はあまり良くなく、携帯電話の電波も入りませんが、さまざまな泉質を楽しむことができ、人もそれほど多くないため、個人的には八甲田温泉はかなりオススメです。
日帰り利用の場合は、17時で閉まってしまうため、入浴を考えている方はお時間にご注意ください。
スポット | 八甲田温泉 |
営業時間 | 10:00~17:00(日帰り入浴) |
滞在時間目安 | 30分~1時間 |
住所 | 〒030-0955 青森県青森市駒込深沢766-2 |
駐車場 | 無料 |
青森ねぶた祭り
八甲田温泉から北へ向かい、八甲田ゴールドラインに戻ってきます。そこからずっとまっすぐ北上していけば、青森市市街地に戻ってきます。
青森市では、8月2日から7日(7日は昼運行)にかけて、青森ねぶた祭りが開催されているため、到着した夕方頃には市街地は道路が軒並み封鎖されています。
幸い、コインパーキングに停めることができましたが、一部のコインパーキングでは1時間5,000円と法外的な値段設定がされていた場所もあるようなので、駐車する際はご注意ください。ほとんど満車になってしまうので、早めに駐車することをオススメします。
今回は青森ねぶたを鑑賞するだけでしたが、別日に衣装を借りて「ハネト」としてねぶたに参加することができました。
自衛隊などのねぶたを除くほとんどのねぶたでは、正しい衣装を着ていれば観光客でも自由に参加できます。3,000円で参加に必要な衣装をレンタル・着付けができるので、ぜひ一度参加してみてください。
イベント名 | 青森ねぶた祭り |
開催期間 | 毎年8月2日~6日 19:00~21:00、7日は海上運行・花火大会 |
所要時間目安 | 2時間 |
開催場所 | 青森県青森市新町・本町などの中心部 |
だいじゅん
青森ねぶたを堪能したあとは、青森市内で一番美味しいと言われている焼肉店「だいじゅん」に来ました。かなりの人気店で1ヶ月先まで予約で埋まっているので、地元民でもなかなか食べられないお店ですが、当日直前に電話をしたにも関わらず、奇跡的に21:00から予約を入れることができました。おそらくねぶた祭りの開催と被っていたため時間で空いていたのかもしれません。
青森ねぶた開催中は交通規制が厳しいので、青森駅近辺から移動するだけでも倍以上の時間がかかってしまいました。
だいじゅんのお肉は厚い・美味い・安いの三拍子。脂の入り方が自然で胃もたれせず非常に品質が高い、また希少部位も豊富なので肉ヲタクも楽しめるはずです。今後青森に行く機会があればだいじゅんは必ず寄りたいと思います。
スポット | だいじゅん |
営業時間 | 17:00~24:00(ラストオーダー: 23:30 定休日:月曜日) |
滞在時間目安 | 1~2時間 |
住所・電話番号 | 〒030-0812 青森県青森市堤町2丁目22-32 017-773-5085 |
クレジットカード | 対応(Visa, Master, JCB, AMEX) |
駐車場 | 無料(数台のみ) |
青森の自然を楽しみたい方にオススメのドライブルート!
今回のルートは、朝9頃に青森市の中心部を出発し、夜23時に焼肉「だいじゅん」を後にしました。日中は青森の自然や温泉を満喫し、夜は青森ねぶた祭りを鑑賞し、美味しい焼肉をいただくという最高な旅程でした。
あいにくの空模様だったので、ロープウェーで上ることや遊覧船に乗ることを断念してしまいましたが、今回のような濃霧はめったにない体験だったので、個人的には濃霧・雨天でも十分楽しむことができました。
今回は、5時に閉まってしまう八甲田温泉に入浴することと、青森ねぶたを楽しむために少し早めに行動したところはありますが、比較的のんびりしたスケジュールで楽しむことができると思います。
「だいじゅん」は、20時ごろに予約の電話をダメ元で入れてみましたが、まさか入れるとは思わなかったので、嬉しい誤算でした。青森ねぶたの開催時間に予約、もしくはダメ元で電話をしてみるのが良いでしょう。