カーシェアリング国内最大手の「タイムズカーシェア」は、今やモビリティ業界を牽引する大企業。
「タイムズ」といえば、コインパーキングを思い浮かべる方が多いと思いますが、自社のコインパーキングの一部を、カーシェアリングサービスのステーションとして有効利用しています。そのおかげもあり、カーシェアリングサービスの中で唯一全国47都道府県にステーションを設置しているため、全国どこに行っても安心です。
タイムズカーシェアのココが凄い!登録のメリットを解説
ステーション数と車両数「圧倒的」No.1
タイムズカーシェアは他社に比べて参入が遅かったにも関わらず、ステーション数、車両数、会員数がすべて他社を「圧倒的に」上回っています。「一強」とはまさにこのことでしょう。
シェア | 会員数 | ステーション数 | 車両数 | |
タイムズカーシェア | 1位 | 965,924人 | 10,459ヶ所 | 20,985台 |
オリックスカーシェア | 2位 | 193,182人 | 1,654ヶ所 | 2,703台 |
カレコ | 3位 | 73,592人 | 1,662ヶ所 | 2,794台 |
※2018年3月現在
全国各地にあるタイムズの駐車場にステーションを設けているだけではなく、IKEAなどの商業施設や公共施設の駐車場にもステーションを設置しています。業界No.2のオリックスカーシェアですら19都府県に限られるので、旅先で少し使いたい場合や、地方に住んでいる方には、タイムズカーシェア一択でしょう。
操作がシンプルで簡単、子供連れにも優しい
カーシェアの利用方法を確立し、またそれを広めたのもタイムズカーシェアです。ここまで普及した理由も、使い方がとにかく簡単・シンプルであることが原因でしょう。
専用のICカードで簡単に解錠、15分単位で利用することができて、延長もナビ上で行うことができます。全車ジュニアシートが完備され、幼稚園の送り迎えやちょっとした買い物などにも利用できます。
キャンセルや時間変更に柔軟
予約後のキャンセル・利用変更が自由なのはタイムズカーシェアの強み。変更・取り消しは1分前まで可能で、ユーザーにとっては非常に嬉しいです。例えばオリックスカーシェアでは、予約取消手数料が利用1時間前からかかってしまいます。また時間利用の場合は早く帰ってくると使った分の料金しか発生しません。
その代償としてタイムズカーシェアの基本料金が他社と比較して高いのですが、道路の渋滞が多い都心部に在住の方、急な予定が入ることが多い方、時間を気にせず安心してカーシェアを利用したい方は最適です。
タイムズクラブのプレミアム会員が付帯!さまざまな特典つき
同時に入会するタイムズクラブの会員資格が「プレミアム会員」にアップグレードするため、タイムズカーシェア以外のサービスを利用する際にも、さまざまな特典が受けられます。
たとえば、タイムズ駐車場やレンタカーなどの対象サービスを使うことで貯まるポイントが通常の3倍、100円で3ポイント貯まるようになります。ポイントは、コインパーキングのチケットや、タイムズカーシェアの利用券と交換できるので、とても便利です。
また、タイムズカーレンタルの利用料金が最大25%オフになり、追加料金なしで予約時間前日の17:00からレンタルできるようになります。例えば旅行など長時間の車の利用が想定される場合、カーシェアよりもレンタカーの方が安くなることもあります。必ずカーシェアがお得というわけではないため、タイムズカーシェアに加入しながらレンタカーも併用し節約することができています。割引も利いて他社より安くレンタルできますし、前日の17時からレンタルできるので、レンタカーショップが開いていない早朝の出発も可能になります。
会員証を即日発行・申し込んだその日から利用できる
多くの専用の会員証を利用するサービスは、郵送でカードが届くのを待たなければいけませんが、タイムズカーシェアの場合はタイムズカーレンタルの店舗や無人入会機で、即日発行することが可能です。さらに、カードを発行してから約5分ほどで利用可能となるため、当日思い立って入会しようとしてもすぐに使うことができます。
オプション保険の「TCP安心補償サービス」が充実した内容
任意保険として対人補償、対物補償、車両補償、人身傷害補償が免責額0円で付帯していますが、事故時に発生するNOC(ノン・オペレーション・チャージ、休業補償)は支払う必要があり、パンク、ガス欠の際のロードサービスや、キーのインロックをしてしまった際なども別途料金がかかってしまいます。一部のカーシェアリングサービスは、それらを免除するオプション保険がなく、事故時は必ずNOCを払わなければならないものもありますが、タイムズカーシェアの場合は、1利用につき309円を支払うことでそれらが免除となります。
レンタカーの保険は、数千円単位でかかってしまうため、「安全運転するから大丈夫だろう」と加入を躊躇してしまいますが、タイムズカーシェアの場合は、どんなに長時間使っても1利用につき309円なので、心配性な方にもオススメです。
提携施設にチェックインするとプラスeチケット(電子優待券)がもらえる!
プレミアム・アウトレットやIKEA、コストコ、鴨川シーワールドなど、タイムズと提携している場所にチェックイン(目的地を設定、一定時間駐車)すると、次回タイムズカーシェアを利用する時に使えるプラスeチケット(15分)がもらえます。キャンペーンによってはプラスeチケット(60分)をもらうことができるので、少し遠出をするときや、買い物で利用することもオススメです。
ナイトパックの利用料が安い
タイムズカーシェアの夜の料金パックは、他社と比較して初期費用が安いのが特徴。例えば、夜友達とご飯を食べに行ったり、ドライブにいったり、夜景を見に行ったりすることが多い場合は最適です。
下表にはない、ダブルナイトパック(18:00~翌9:00)を利用しても2,580円なので、長時間に渡って夜使用する場合もカレコより安い計算になります。
【各社のナイトパック料金比較】
ナイトパック | 料金 | 距離料金 | |
タイムズカーシェア | 18時~24時,24時~翌9時 | 2,060円 | 16円/走行km |
オリックスカーシェア | 20時~翌9時の間で3時間以上 | 2,500円 | 15円/走行km |
カレコ | 18時~翌9時 | 2,500円 | 0円(※6時間以内) 16円/km(※6時間以上) |
(カレコはミドルクラスの車両の場合)
車内が非常に清潔・ユーザーのモラルが高い
こちらは業者が巡回定期清掃をしている様子です。これは他社でも同じような頻度で行われていますが、それ以上にタイムズカーシェアの場合は「利用規約」が非常に厳しく定められ、利用者のモラルが高く維持されていることが評価のポイント。
ゴミの放置、喫煙、ペットの同乗は利用資格剥奪事項。定期清掃員によるチェックと、利用者からの通報によって、悪質ユーザーが淘汰される仕組みになっています。そのため各車両は非常に清潔に保たれています。
マイカー購入時の自動車保険料が安くなる
カーシェアだけでは足りず、自分でマイカーを購入したいと思ったときも、タイムズカーシェアで安全に走行していれば自動車保険が安くなる特典があります。
安全かつ無事故で利用していれば最大で20%も安くなり、割引率も累計走行距離で計算されるため、マイカーを購入するほどヘビーに利用する方は恩恵を受けることができるでしょう。
2019年1月時点では、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の自動車保険のみに対応しています。
タイムズカーシェアのデメリット・悪い口コミ
月額無料会員・休会制度が用意されていない
学生プランは4年間月額無料で利用できますが、個人・家族プランは1,030円の月額料金が発生します。さらに、休会制度もないので、利用しない月は支払いをしない、ということもできません。
個人・家族プランには、1,030円分の無料利用料金も付帯していますが、翌月に繰り越すことはできないので、数ヶ月に1回だけ使うという方にはあまりオススメできません。無料利用料金はタイムズカーレンタルの利用料金にも充てることができるので、最低でも月に1回はタイムズカーシェア・タイムズカーレンタルを利用する方にはオススメです。
ペナルティーが厳しい、修理費が実費になる場合がある
タイムズカーシェアはカーシェアリングの利用者の風紀を正すため、利用規約が「かなり」厳しいものになっています。一度規約違反をしてしまうと、タイムズカーシェアを始めその他のタイムズサービスの利用もできなくなります。退会後、すぐさま再入会することも難しくなり、場合によっては二度とタイムズカーシェアを利用できなくなります。
例えば、二年以内に二度目の事故を起こした場合、修理に実費を請求されると規約が変わりました(2017年5月1日)。
今後一度事故を起こすと、二度目の事故を心配しながら使わなくてはなりません。もし事故を起こした場合は、非常に残念ですが退会せざるを得ません。タイムズカーレンタルのように、補償と保険料を段階的にしたうえで、実費を支払うことがないようにしてもらえるとよいのですが、2回の事故で「資格取消」というのはペナルティとして少々重いような気もします。
プレミアムクラスの車種が地方には少ない
カーシェアリングの楽しみの一つとして、「乗りたい車を選べる」ことが挙げられます。しかし地方都市では配置されている車種が限られ、ベーシッククラスのものが基本になってしまいます。
タイムズカーシェアのプレミアムクラスでは、アウディやリーフ、MINIなどに乗車することができますが、あくまで都心部限定。これをオリックスカーシェアやカレコなどに期待することは難しいのですが、せめて最大規模のステーションを誇るタイムズカーシェアであったら実現可能なのではないか、という期待も込めた批評です。
タイムズカーシェアのシールが残念
リアに貼られてある黄色いタイムズカーレンタルのシールが少し残念。
オリックスカーシェアの場合は紺色のシールなのでリアでも目立ちにくく、カレコの場合は知名度が低くむしろ少しおしゃれにも見えます。しかしタイムズカーシェアの場合は良い意味でも悪い意味でも誰が見ても「タイムズ」。カーシェアリングが一般的になっているとはいえ、もう少し目立ちにくいものにしてもらえれば嬉しいです。
特にプレミアムクラスの残念具合と言ったらありません。プレミアムクラスの車種については多少小さいステッカーとはいえ、もう少し目立たないようにする配慮があればよいのですが。
(参考)オリックスカーシェアのシール
(参考)カレコのシール
カーシェアのおすすめはどこ?と聞かれたら「タイムズカーシェア」
- タイムズカーシェアはステーション数・車両数・利用者数ともNo.1
- タイムズクラブのプレミアム会員も付帯し、さまざまな特典が受けられる
- 会員証の即日発行が可能
- オプション保険が安く、万が一のときにも安心
- 月1回以下の利用にはオススメできない
- マイカー購入時に自動車保険割引の特典が受けられる
タイムズカーシェアのステーション数と車両数は、業界第2位のオリックスカーシェアと比べてもかなりの差が開いています。47都道府県の主要都市には必ず設置されているので、出張や旅行のときにも活躍するでしょう。
また、タイムズカーレンタルを利用する際も、25%オフの特典が受けられたり、毎月付帯する1,030円分の無料利用料金を充てることができるので、レンタカー・カーシェアリングを月に1回以上利用する方にはとてもオススメです。逆に、数ヶ月に1回程度の利用を考えている人には向いていません。
学生プランは、1,030円の無料利用料金は付帯しませんが、それ以外は個人プランと同等のサービスを受けられるので、数ヶ月に1回の利用でも十分に活用できます。ステーションの数が多く、オプション保険も安く充実しているので、学生の方にはタイムズカーシェアを強くオススメします。
タイムズカーシェア | 詳細 |
登録URL | https://share.timescar.jp/ |
運営会社 | タイムズ24株式会社 |
サービス形態 | カーシェアリング |
利用可能都道府県 | 47(全国) |
ステーション数 | 10,459ヶ所 |
車両数 | 20,985台 |
会員数 | 965,924人 |
国内シェア | 第1位 |
支払い方法 | クレジットカード (Visa、Master、JCB、AMEX、Diners) |
ポイント | タイムズクラブポイント(100円につき3ポイント) |
初期費用 | カード発行料:1,550円 (※キャンペーンで無料の場合がある) |
月会費 | 個人・家族プラン:1,030円(無料利用料金1,030円込み) 学生・法人プラン:無料 |
利用料金 | 15分/206円(一部車両412円)、6時間パック/4,020円 |
距離料金 | 6時間以内:0円(夜間パック除く) 6時間以上:16円/1km |
ガソリン代 | 利用者負担なし |
オプション保険 | 309円/1利用 |
ペット | 同乗禁止 |
タバコ | 全車両禁煙 |
提携レンタカー | タイムズカーレンタル (プレミアム会員が付帯、最大25%OFF) |
2018年3月末現在