運転が苦手、カーシェアは便利だと聞いたけど少し怖い…そんなあなたのために実際にカーシェアを利用しているエリさんがあなたをナビゲートします。
カーシェアは、買い物・保育園の送り迎え・雨の日など、様々なシーンで活躍し、今では首都圏いたるところにカーシェアステーションがあります。自家用車の維持費は月換算2~3万円ですが、カーシェアなら使わない月があっても最低1,000円(月会費)、どんなに使い倒しても自家用車の維持費3万円には届きません(平均1,000~5,000円程度)。
ここではカーシェアの中で最も普及しているタイムズカーシェアを例に実際の使い方、子連れで利用する場合の注意点を紹介していきます。そもそもカーシェアって何?という方はこちらを参照して下さい。
タイムズカーシェアの他、オリックスカーシェア、カレコなどがありますが、基本的な使い方は全て同じです。
主婦でも安心~タイムズカーシェアの使い方
車の傷・凹みの確認
今回利用したのは、埼玉県所沢市にあるタイムズ所沢ステーションTOYOTA C-HR(プレミアムクラス)です。タイムズのステーションに到着してまず最初に行うのは「傷・凹みの確認」です。カーシェアはレンタカーと違って無人で車を借りることができるため、この確認作業を怠ると自分に非が覆いかぶさる危険性があります。
あまりにひどい傷がある場合は利用開始前にタイムズカーシェアのカスタマーへ報告し、軽微なものはスマートフォンなど日時の記録が残るもので撮影し、自分の身を守るようにしましょう。
解錠(利用開始15分前から解錠可能)
車の解錠方法は、後部にある「TOUCH」と書かれたICカードリーダーに会員証をかざすことで可能です。タイムズカーシェアの場合、点検やその他の準備のため利用開始15分前から、解錠できます。カードリーダーのLEDが赤く点滅されていると解錠可能のサインです。
チャイルドシート、ジュニアシートの設置
チャイルドシートはタイムズカーシェアの場合どの車両にも装備されていないため、自身で用意する必要があります。子供からなるべく目を離さないように注意してください。
タイムズカーシェアでは、ジュニアシートがラゲージもしくは後部座席に標準装備されています。
キーを抜いてエンジン始動
助手席のグローブボックスに車のキーが差さっています。写真は「キーボックスタイプ」のものでこれを抜くと利用開始、「キータイプ」のものは「貸出」と書かれている方向にキーを回すことで利用開始できます。
その後、通常の車のようにエンジンを始動することで運転をスタートできます。
スタンドの移動
出発前に車の前にあるスタンドを脇にどかします。また利用中に誤って他車が駐車してしまわないように、スタンド看板を駐車場所に再設置します。
利用(運転)開始
子供のシートベルトがきちんとしまっているか、チャイルドシートの設置に不備はないか、最終確認を行ってようやく出発です。
返却手続(施錠)
利用時間内の運転を楽しんだらもとの駐車場所に車を戻します。車内でお菓子を食べたり、よだれなどで汚してしまった場合はしっかり掃除しましょう。ジュニアシートを利用した場合も、元の場所に戻します。
全てを確認し終え、子供を外に出したら解錠時と同様にカードリーダーに会員証をかざし、施錠・返却完了です。「ガチャ」と鍵が閉まる音を確認し、手でもドアがしっかり閉まっていることを確認しましょう。半ドアであったり、返却がうまくできていないと引き続き課金されてしまいます。もし忘れ物があった場合は、再度カードをかざすと「一度だけ」再解錠できます。回収後も忘れずに施錠しましょう。
子連れでカーシェアを利用する注意点
子供から目を離さない
使い方を一通り解説しましたが、カーシェアを実際に利用し始めるまでには意外とやること(準備)が多いですよね。
傷の確認、チャイルドシート・ジュニアシートの設置、スタンドの移動、解錠・施錠など、これらを目視、スマホやナビを使って確認・操作していきます。カーシェアは時間料金なのでどうしても最初は慌ててしまうかもしれませんが、駐車場内は危険なため、決して子供から目を離さないようにしましょう。
なおタイムズカーシェアは、利用開始時間前の約15分間を「点検時間」その他の準備時間としてサービスしてくれています。こうした制度を活用し焦らず準備しましょう。
チャイルドシートは装備されていない
途中も解説しましたが、チャイルドシートはタイムズカーシェアを始めほぼ全てのカーシェアで装備されていません(カレコの一部車両で装備あり)。
標準装備品として、ジュニアシート(年齢の目安:4歳から10歳)を全車両にご用意しています。チャイルドシートの貸し出しは行っておりません。会員様ご自身でご準備ください。
引用:タイムズカーシェア
レンタカーと違って無人対応のカーシェアの場合、チャイルドシートを貸出できず、物理的に載せておける車が少ないのもその理由です。チャイルドシートを利用するには、①ステーションまでチャイルドシートを運ぶ、②自宅の前まで車を運ぶ、この2つの方法が考えられます。
今回は自宅近くがステーションなのでチャイルドシートを運びましたが、子供を抱えながらチャイルドシートを運ぶというのはあまり現実的ではありません。多くの方は「②」の方法でチャイルドシートを利用することになると思います。
車の利用方法が分からない場合はどうする?
車の運転に不安がある方や、操作方法が分からない方にも安心して利用できるように、タイムズカーシェアでは車種ごとに「クルマの操作方法」の動画を用意しています。ナビあるいは公式サイトで車種名を検索すると確認することができます。
事故を起こしたらどうする?
車をぶつけて傷つけてしまった、歩行者や自転車に当ててしまった、タイヤがパンクしてしまった…などなど。車の運転では何があるかわかりません。ただ、一番最初にやらなければならないことは、二次災害を防ぐために車を安全な場所に停車させることです。
その後、けが人の救護や警察への連絡を行い指示を仰ぎます。タイムズカーシェアへの連絡ももちろん行いますが、緊急性の観点から言うとやらなければならない処置としては一番最後の項目です。詳しくはタイムズカーシェア公式「事故が発生したら|事故時の対応方法」を御覧ください。
返却時間に間に合わない場合はどうする?
渋滞などで利用時間の延長を余儀なくされた場合は、ナビ上から「予約延長」の手続きを行いましょう。延長は通常料金なので遅れることが分かった時点で手続きすれば何も問題ありません。延長予約を行い、仮に当初の予定時刻に間に合った場合も延長分は課金されないため、早め早めの手続きが重要です。
なお延長手続きをせず返却した場合、超過料金として2倍の料金がかかります。
延長が何らかの理由で認められず返却時間に間に合わない場合は、安全な場所でコールセンターに電話をして、事情を説明しましょう。超過料金は発生してしまいますが、次の利用者にかかる迷惑も最小限に抑えることが出来ます。
ゲート式駐車場の出入庫~誤って駐車券を取ってしまった
今回利用したタイムズ所沢ステーションのようなゲート式ステーションでは、出入庫時にタイムズが用意している「駐車パスカード」を利用することになります(ほとんどの場合運転席上のバイザーの中にあります)。出庫時はともかく、入庫時はいつもの癖で駐車券を取ってしまうトラブルが多発しています(私もやったことがあります)。
入庫時にパスカードを入れないと、次に利用する方がそのパスカードでステーションを出られないことになってしまうため注意してください。仮に駐車券を取って入庫してしまった場合はカスタマーに連絡しましょう。
タイムズカーシェア「家族プラン」なら一人分の月額利用料で家族全員が利用できる
家族でタイムズカーシェアを利用する場合、「家族プラン」がおすすめです。
プラン名 | 月会費 | 特徴 |
個人プラン | 1,030円 | 個人で登録した会員のプラン。 |
家族プラン | 1,030円 | 1人分の月会費で、運転免許証を持つ家族全員が利用できる。会員証も一人づつ発行される。 |
家族単位で登録できるため、一人分の月額利用料で運転免許証を持っている家族全員を登録することができます。追加料金は一切かからないため、実質あなただけが使っていることになっても損することはありません。
また仮にあなたがクレジットカードを持っていなくても、親会員がカードを持っていれば登録できるので家計面でも安心です。
さあカーシェアに登録しよう!
カーシェアを小さな子どもと一緒に利用する場合、何かと気にしなければいけないことが多く大変ですが慣れれば簡単・便利です。子育てには車が不可欠ですが、必ずしも自家用車である必要はありません。
利用用途に合わせて車の大きさ(車種)を変えられるのもカーシェアのメリットですね。特にタイムズカーシェアなら、タイムズポイントの活用でカーシェア以外にもお得な特典がたくさんあります。是非カーシェアという「新たな移動手段」を手に入れて生活を豊かにしてみて下さい。