私がカーシェアを始めたのは3年前、これまで合計10社のカーシェアに登録してきました。法人会員としても各社利用しており、料金・サービスの傾向、実際に使用したリアルな利便性など、様々な視点で比較を繰り返しています。
ここでは実際に各社を利用し続けている経験と、ユーザー目線で「お得だ」と感じるリアルな実態をまとめ、おすすめのカーシェアを紹介します。
※情報は2020年6月現在のものです。月に一度情報の見直しを行っています。
カーシェア選びで重視すべきポイント
カーシェアは、あなたにとって新しい移動手段です。
電車やバス、タクシーのように、公共交通機関とほとんど同じように使えることが理想です。いつどこに降り立ってもカーシェアのステーションがあり、ストレスを感じさせないインフラ整備の整っているサービスがおすすめです。また継続して使っていくために利用料金が安いことも条件です。整理すると、
1.ステーションがどこにでもある
2.車両台数が多い
3.予約が取りやすい(需要と供給のバランス、アプリ利便性や実用性なども含)
4.継続しやすい(料金の安さ・車内環境・快適性)
どんなに魅力的な車種を取り揃えていても、どんなに利用料金が安くても、使いたいときに使えないカーシェアに登録するメリットはありません。
私が提言するカーシェアの選び方では、上記のポイントに注目することで今までの生活もより豊かにすることができます。これまでバスやタクシーを利用していた平凡な道路も、いつもと違った視野が広がるはずです。
シェアQ推薦!最もおすすめしたいカーシェア
カーシェアを利用し続けて5年、合計10社のカーシェアに登録した経験から「ここに登録しておけば間違いない」というサービスを2つ、また何をもっておすすめなのか根拠を提示しながら紹介します。
【おすすめ】タイムズカーシェア
会員 | 965,924人(1位) |
ステーション | 10,459ヶ所(1位) |
車両 | 20,985台(1位) |
月会費 | 1,030円 |
利用料金 | 15分206円~ |
入会特典 | 月額基本料2ヶ月無料 |
タイムズカーシェアは、私がカーシェアを利用し始めた3年前からずっと登録しているサービスです。その魅力は、「どこにでもある」という安心感。全国47都道府県にステーションを設置しているのはタイムズカーシェアのみで、日々の生活ではもちろん出張や旅先、都内の取引先でお客さんを乗せたり、大いに活用しています。
年々会員数・売上高を伸ばし「圧倒的」カーシェア市場第1位の座に居座るのも納得がいきます。またタイムズカーシェアに登録することで、タイムズカーレンタルやタイムズ24の駐車場もお得になるため、カーシェア以外においてもメリットが大きいです。
先にも解説したようにカーシェアは「移動手段」です。そのため「自家用車」とは目的が明確に異なるため、車をもつ友人や私の親も登録しています。あなたもタイムズカーシェアに登録してカーシェアライフを始めましょう。
【おすすめ】カレコ
【公式サイト】https://www.careco.jp/
会員 | 73,592人(3位) |
ステーション | 1,662ヶ所(3位) |
車両 | 2,794台(2位) |
月会費 | 980円 |
利用料金 | 10分130円~ |
入会特典 | 月額基本料無料 |
カレコは、国内シェア3位のカーシェアリングで個人的に今最も注目しているサービスです。その理由は、東京・大阪など首都圏を中心に急激にステーションを拡大し、他社にはない高級車・外国車、「カッコいいクルマ」を中心に集め、予約・解錠のシステムもアプリで完結するなど若者向けの先進的なサービスだからです。
料金も10分130円と格安で、月会費が無料になる制度もあります。利用する上でユーザーの負担にならず使っていくことができます。
ステーションが首都圏に集中している点で利用者が限定されるのはデメリットですが、もし近隣にカレコのステーションがあれば登録しない手はありません。
また、シェア2位のオリックスカーシェアと倍以上会員数が離れているのに、ステーションと車両数はほとんど変わらないというおかしな現象が起こっています。つまり、カレコならオリックスカーシェアよりも予約が取りやすく、他社より清潔でカッコいい車に乗ることができます。
口コミで評判が良いおすすめのカーシェア
カーシェアは、各社「強み」が異なるため、それらを補うために「複数登録」が基本になります。実際私は最高10社のカーシェアに複数登録していた時期がありましたが、それでも自家用車を保有していた頃より維持費は安いです。
ここでは、私が過去利用していたカーシェアで「便利だ」と感じたサービスや、口コミで評判が高いカーシェアを2つ紹介します。
【人気】dカーシェア
【公式サイト】https://carshare.dmkt-sp.jp/
会員 | 不明 |
ステーション | 3,316ヶ所 |
車両 | 5,497台 |
月会費 | 無料 |
利用料金 | 15分220円~(オリックス) 10分160円~(カレコ) |
入会特典 | dアカウントに1000pt進呈 |
dカーシェアは、月額料金無料・初期費用無料(アプリで操作するため会員証の発行料などもかからない)、更に利用料金も安くオリックスカーシェア、カレコ、東海地方のカリテコの車両を使えるサービスです。また「ドコモ払い」ができるためドコモユーザーならクレジットカード不要で登録できます。実はクレジットカード以外で登録できるのはdカーシェアだけ。
なおdカーシェアとオリックスカーシェアまたはカレコは両方登録することができませんが、12時間以内の短時間利用が中心になるならdカーシェアの方がお得になります。dカーシェアなら維持費が無料なので、タイムズカーシェアのメインカーシェアに対し、サブカーシェアとして登録するのにおすすめです。
【人気】e-シェアモビ
【公式サイト】https://e-sharemobi.com/
会員 | 不明 |
ステーション | 約200ヶ所 |
車両 | 約200台 |
月会費 | 1,000円 |
利用料金 | 15分200円~ |
入会特典 | 月額基本料無料 |
e-シェアモビは、日産の先進技術・最新車両を体験できるちょっと変わったカーシェアサービスです。正直まだステーションが少なすぎるため、「移動手段」としてコンスタントに活用していけるレベルではありませんが、カーシェアのサービスの形としてはかなり理想形です。
- 免許証で解錠できる(免許不携帯防止)
- 安全運転サポート技術フル装備
- 距離料金がかからない(どんなに走ってもOK)
- ETCカード標準装備(ETC忘れ防止)
ステーションやシェアをもっと拡大していき、他社もe-シェアモビの形をマネしていけば、カーシェア全体のサービス底上げになることでしょう。
また、3月31日までは月会費が無料になるキャンペーンを実施しています。何度か延長をしているので、当面は月会費無料が続くかもしれません。
ちょっと待った!登録前に確認しておきたいカーシェア
【注意】オリックスカーシェア
オリックスカーシェアは、国内シェア第2位を誇るカーシェアサービスですが、利用者の口コミや評判がそこまで高くなく、また先に解説した「dカーシェア」に登録したほうがメリットが大きいため伸び悩んでいます。
- 車両が古い、汚い
- プランが細かすぎる
- 6時間以上の利用でないとメリットがない料金設定
- 予約が取りづらい
- 即日利用できない
など理由はたくさんあります。国内初のカーシェアサービスではありますが、後発のカーシェアサービスにシェアを奪われたり、なんとなくサービス面も頭の固いところが見受けられます。事実私はオリックスカーシェアについては解約し、dカーシェアへ移行しました。
「長時間利用ほどお得になる」というカーシェアの原則からズレた方針であるのも不満の一つ。それならレンタカーを利用した方が良いでしょう。また2018年10月から距離料金、パック料金の値上げが発表ということで、今後オリックスカーシェアに再登録することも無いと思います。近隣にオリックスカーシェアのステーションしかない方も、最低限dカーシェアとの比較はすべきでしょう。
「クルマ」を楽しみたい方におすすめのカーシェア
Anyca
【公式サイト】https://anyca.net/
Anycaはこれまで紹介したカーシェアとは全くサービスが異なる「個人間カーシェア」です。Airbnbの民泊のようにAnycaを介して個人で車の貸し借りができます。各オーナーが所有している車を利用することになるため、どのサービスよりも車種幅が広い特徴があります。輸入車・高級車・オープンカー・キャンピングカーなど、様々な車を試すことができます。
ただ、タイムズカーシェアやカレコと違って、15分や1時間など短時間の利用ができません。大抵は1日単位の貸出になるため、「わ」ナンバーではないレンタカーと考えると分かりやすいです。短時間利用を想定した「移動手段」としてのカーシェアとは少し意味合いが異なるため注意しましょう。
具体的なAnycaの使い方や注意点、オーナーとのトラブル事例などはこちらにまとめています。特に私がAnycaを使うシーンで多いのは旅行時です。その体験記なども一緒にまとめていますので、興味がありましたらご覧下さい。
カーシェアライフをおすすめしたい理由
繰り返しになりますが、カーシェアは単なる移動手段です。そして今では広くカーシェアが知れ渡り、利用料金もだいぶ安くなりました。バスや電車を使うのに、権利や条件などはありません。カーシェアも同じく、会員登録すれば使いたいときにその料金を払えばいつでも好きなところに行くことができます。
私はカーシェアを使い始めて3年、日本中行く先々でカーシェアを利用してきました。今までタクシーを使っていたところもカーシェアを使うようになり、運転の楽しみや視野の広がりを感じています。また実は自家用車も持っています(CX-5)。カーシェアに登録したからといって自家用車の利用頻度が減るかと言えばそうでもなく、そもそも自家用車で行ける範囲というのはかなり限定されています。カーシェアなら移動手段の組み合わせでどこにでも行けるようになるので必ずしも「自家用車かカーシェアか」という究極の選択をするものでもないのです。
是非あなたもカーシェアによる移動手段を手に入れて、生活の楽しみの幅を広げてみて下さい。
【各種データ】公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団、及びシェアQ調べ